花粉+決算=ねちがい!?:急性斜頚のお話し

2011年03月03日 | 治療の話
花粉、元気に飛んでますねぇ~
今朝見たら、治療院のポストが黄色く粉吹いてました。

この黄色い粉って、花粉なんだそうですね。

私は花粉症ではありませんが、このところ眼が痒くて×2

(↑たぶん、ど真ん中で「花粉症」ですね。個人的に認めてないだけです、はい。)



私はね、言ってやりたいです、花粉に。

「おれの眼玉はめしべじゃねっての!!!」
と…。

こんなとこに受粉しても、それこそ

芽も出ない

なんつって!





えー…

はい、

おあとがよろしいようで




さて、例年この時期(2~3月)になると

「ねちがい」

の患者さんが増えてきます。

「朝起きたら痛くて動かせなくなっていた(泣)」

といった症状が特徴で、

この時期、特に事務方のお嬢さんに多く見られます。


それはなぜか?


私の推理では、

おそらく、花粉症と決算期の仕事量の増加が原因していると見ています。



その根拠は!?

この時期の「ねちがい」患者さんに共通して、

そういった背景が聞かれることが多いから!








ってだけではもちろんありません。



ま、そういった事実から推理は始まるのですが。


「ねちがい」は肩甲挙筋や斜角筋、僧帽筋や胸鎖乳突筋などの

首筋の筋肉の一種の痙攣です。 

あ、

それらの筋肉の場所が判るように以下の資料を載せますね。


図版引用:運動機能障害症候群のマネジメント 医歯薬出版株式会社



これらの筋肉は「吸息補助筋」といって

大きく息を吸う際にも頑張って働く筋肉でもあります。

鼻をすすると、これらの筋肉たちは一生懸命に働きます。

花粉の刺激のために始終すすりっぱなしになれば、

「オーバーユース:使い過ぎ」の状態になるわけです。


また、これらの筋肉は「猫背」の姿勢でも

「オーバーユース:使い過ぎ」の状態になります。

決算に向けてデスクに向かう時間が長くなれば

当然いつも以上に疲労がたまります。


「花粉」と「いつも以上のデスクワーク」のダブルパンチで

疲労困憊してしまった吸息補助筋たちが

寝ている間に不意な「痙攣」が襲えば

立派な「ねちがい」の出来上がりです。



「ねちがい」での痛みの領域は、

基本的には痛めた筋肉自体になります。

ですが、治療の現場では頚の痛みと共に

患部から離れたところに痛みが出るケースもまま見られます。

時には胸や肩甲骨、腕全体に痛みがでるケースもあります。


それは、痙攣を起こすほど疲れきってしまった筋肉に

「トリガーポイント」という筋肉(筋膜)の故障を

併発したことによる痛みであることが多いようです。

とまあ、このように

いきなり「ねちがう」んではなくて

それなりに無理が高じて爆発したのが

「ねちがい」だったということなのでしょうね。

あ、

以下に「トリガーポイント」の資料を載せますね。

※以下の図に示されているのは「トリガーポイント」という東洋医学の言うところの「ツボ」のようなものです。
×印の場所が病んだ筋肉で、黒点のエリアに「痺れるような痛み」が広がるのが特徴です。


<トリガーポイントによる「痛み」のエリア>
図版引用:トリガーポイントフリップチャート

○斜角筋


○左から僧帽筋・肩甲挙筋
※肩甲挙筋は疼痛のエリアの図のみですが、黒点で描かれたエリアの真下にある筋肉です。


○左から上部僧帽筋・胸鎖乳突筋


「無理が高じて」と申しましたとおり

「ねちがい」といった大きな問題になる前に

多くは「頚や肩の強いこり」といった「前触れ」が見られます。

『おかしいな?』

と思ったら「先手のケア」をオススメします。

また、『やってしまった!』方も

治療とコンディショニング両面からのアプローチで

早期の回復をお手伝いさせていただきます。

お気軽にご相談ください。



それから、ただいま「花粉症キャンペーン」を企画中です。

花粉なんかに負けないぞ!

という気持ちをこめて、急ピッチに準備を進めております。

近日中に開催の告知をこのBLOGにて発表させていただきます。

乞うご期待!です。

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