スイッチバック:フロントファンクショナルラインの解放

2009年12月04日 | マニュアルメディシンの話
【フロントファンクショナルライン】

アナトミートレインより引用

前方から対角の手脚をつなぐ連続した筋膜の連続性を示した図です。

このような筋膜の連続性があることで腕と足は対角につながっているのですね。

この筋連結、様々な文献で

「ペルビックガードル」とか「アウターユニット」とか

いろいろな名前で出てきます。

アナトミートレインでは「ファンクショナルライン」という名前で紹介されています。

私はこの筋連結が持つ働きは二つあると理解しています。

一般的に知られているところは、

このラインは仙腸関節を覆うように位置し、

運動の際に生じる仙腸関節の構造的な不安定性を

筋の働きによって安定させる働きを持つということです。

もう一つは、上肢-胸郭-骨盤-下肢が連動して働く可能性を示唆しているということ。

上下肢の回旋運動と、骨盤と胸郭の連動した捻転運動に関して、

そのメカニズムを考えるにあたってその一要素を担っていると考えています。

当然このラインだけで説明できるものではなく、

複数の要素が関与すると思われますが。


おっと脱線…


このライン上に生じた機能障害の解除法として

私のオリジナルテクニック「スイッチバック」を利用したのが下の動画です。

動画での変化を見て取るにはある程度慣れが必要ですので、

写真で介入前後の変化を添えておきました。

それでは、ご覧下さい。
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switchback technic of front functionalline



<ビフォー>

↑写真から左回旋に制限があることがわかります。

<ビフォー&アフター>

↑左が介入後の画像です。術前との変化が見て取れると思います。

このスイッチバック、一見難解かもしれませんが、

触診さえできてしまえば非常に簡単な操作で大きな変化が得られます。

この方法を発見した当初、自分を実験台にグネグネ動く私を見た家内は

「きもい…」

と一言。




それでも、「止められない止まらない♪」

もう治療バカですから。

「きもい」の一言ぐらいではひるみませんよ!

通りがかりのカップルに

「プッ、やだなにあれ~(笑)」

といわれても、へこたれません!

私の人間性を大きく疑われるという犠牲を元に生み出されたこの技術

だいぶ精度が増してきましたので、

「そろそろセミナーで紹介しようかな」

なんて考えています。

手始めに、新潟でのセミナーで紹介することになりました。

ご興味をお持ちの方はこちらをご覧下さい。



【反省!?ぼやき!?】

ああぁ、最近告知ばっかりだなぁ…

もっと一般の方に役立つ情報も書かねばなりませんね。。。

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