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Pretenderの備忘録

世界史の針が巻き戻るときマルクスガブリエル

2021-05-19 22:49:04 | 読書
マルクスガブリエル PHP 2020
 世界が大きな変化を遂げていることを説き起こし、筆者の新しい実在論で切っていけば、解決に近づくのではないかということだと思う。
 最初に現在が、主権国家の十九世紀に回帰していることを指摘する。価値の危機では倫理、民主主義の危機では尊厳、資本主義ではモラル、テクノロジーに対する人間、表象におけるイメージを論じる。非常に分かり易い。しかしながら、新しい実在論がどうしてベースになるのか等が今一つわかりにくく思う。

 第1章 世界史の針が巻き戻るとき
 第2章 なぜ今、新しい実在論なのか
 第3章 価値の危機
 第4章 民主主義の危機
 第5章 資本主義の危機
 第6章 テクノロジーの危機
 第7章 表象の危機
 補講 新しい実在論が我々にもたらすもの
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家族の話 Part1 2021

2021-05-19 21:17:47 | 芝居・ミュージカル・バレエ
一時間程度のコントのような芝居二本。
喜劇でありながら、人生の哀しみとかおかしみを描く。
草彅はアカデミー賞主演俳優でもあり、安定の演技だけでなく、振り切ったところもある。
脇もしっかり。
草彅の作品は何本か観ているが、骨太の作品で、がっぷりと舞台俳優と組む方が刺激的だ。


神奈川芸術劇場
作・演出
<第1話 わからない言葉> 淀川フーヨーハイ
<第2話 笑って忘れて>  あべの金欠
出 演
草彅剛 小西真奈美 畠中洋 小林きな子 / 羽場裕一
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渋谷コクーン歌舞伎第17弾 夏祭浪花鑑

2021-05-18 20:33:36 | 歌舞伎
18世勘三郎と串田さんが作り上げ、世界中で上演してきた作品。
今回は2時間休憩なしで、すっきりとした上演。
舞台セットも、今までは通常の歌舞伎のモノとラスト以外は似ていたがかなり違った感じに。
演出は、杉本博司を思わせる光と影を重視したもの、ひかりはろうそくの光を使い、江戸時代はこうだったのだろうと。ただ、祭の場面は昼間というイメージなのだが。蜷川演出ほどではないが、鏡を使ったりもあり。本水も一応使うが、泥は使わない。最後の立ち廻りは、舞台を奥行きまで使うが、ミニチュア等を使う。びっくりするようなラストの演出は今回はなし。
世代交代で役者が笹野以外は若返る。
テンポよく楽しめた。

アンコールあいさつで、七之助誕生日ということだった。


団七九郎兵衛
団七女房お梶
一寸徳兵衛/徳兵衛女房お辰
玉島磯之丞
団七伜市松
傾城琴浦/役人左膳
三婦女房おつぎ
三河屋義平次
釣船三婦
 中村 勘九郎
 中村 七之助
 尾上 松也
 中村 虎之介
 中村 長三郎
 中村 鶴松
 中村 歌女之丞
 笹野 高史
 片岡 亀蔵
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東京交響楽団 東京オペラシティシリーズ 第120回

2021-05-16 21:05:40 | 音楽 Classic
当初から出演者が変わったが、私的には、聴きたい組み合わせだった。
武満は美しく。
バルトークは、非常にエネルギッシュで、こういう北村は初めて観たかなという感じ。アンコールの拍手の時に、打楽器のところまで行って、グーをするとか、びっくりした。力強く、脆さをはらむバルトークの音楽が表現されていたと思う。アンコールはしっとりと。
ブラームス2番は、力強く。もう少し、繊細さがあってもなあと最終章とか感じたが、まあまあ。

出演
指揮:大植英次
ピアノ:北村朋幹
曲目
武満徹:鳥は星形の庭に降りる
バルトーク:ピアノ協奏曲 第1番 Sz.83
ブラームス:交響曲 第2番 ニ長調 op.73
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五月大歌舞伎 第二部

2021-05-15 21:59:02 | 歌舞伎
12日から再開した歌舞伎座。
結構、空席が目立つ。
道行、まあ無難に。
六段目。通常は五段目とセットでの演目だが、今回は六段目のみ。菊五郎は、声のハリもあり、元気だなあと思う。一時期、精彩がないと感じられた時もあったが、安心した。菊五郎型はこんなだったか、おかやとのやり取りで、新鮮に感じた、他の型を観る機会が多かったからか。又五郎、痩せたか、すっきりした感じ。ダイエットなら良いが。


歌舞伎座

仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
浄瑠璃
 道行旅路の花聟
六段目
 与市兵衛内勘平腹切の場

〈道行旅路の花聟〉



〈六段目〉

早野勘平
鷺坂伴内
腰元おかる

早野勘平
女房おかる
千崎弥五郎
判人源六
母おかや
一文字屋お才
不破数右衛門

 錦之助
 萬太郎
 梅枝

 菊五郎
 時蔵
 又五郎
 橘太郎
 東蔵
 魁春
 左團次
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