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Pretenderの備忘録

東京ゴッドファーザーズ

2021-05-14 21:54:14 | 芝居・ミュージカル・バレエ
前半が緊急事態宣言で飛んでしまった舞台。
意外なことに8割弱の入りで、TOKIOファンが一緒に歳をとってきたら、観ないのかなあ。

劇画的な雰囲気と思ったら、アニメガ原作なんですね。
2020年に舞台を移して、テンポよく、ホームレスと家族を描く。舞台は、中央に置いて両側に観客が。メインのセットは上下するが、あとの大道具は役者陣が運んだり。音響とかセリフにまさに今を感じさせるものを入れ込んでいる。
松岡はオカマのホームレスのペーソスを上手く表現していた。マキタもはまり役と言っていいような芝居。何役も演じる役者が多いが、しっかりした役者が多く、喜劇要素も多いが、重厚な舞台となっている。
展開は早いので、付いていく必要はある。

ホームレスが格差の象徴であるが、家族の問題としてとらえている。
入れ替えをして、ちょうどホームレスの団体に、衣類を送ったところだったこともあり、いろいろと考えさせられた。


新国立劇場小劇場
【原作】今 敏
【上演台本】土屋理敬
【演出】藤田俊太郎
【美術】乘峯雅寛
【照明】日下靖順
【音響】けんのき敦
【衣裳】前田文子
【ヘアメイク】川端富生
【映像】横山 翼
【振付】新海絵理子
【演出助手】平井由紀
【舞台監督】倉科史典
松岡昌宏 マキタスポーツ 夏子
春海四方 大石継太 新川將人 池田有希子 杉村誠子 周本絵梨香 阿岐之将一 玲央バルトナー

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東京フィル 第138回東京オペラシティ定期シリーズ

2021-05-12 22:05:09 | 音楽 Classic
緊急事態宣言延長の日。不思議なことにコンサートはOKだが、美術館はダメという。今日は7割弱くらいの入りか。
ピアソラのこの曲、初演は1952年だが、日本初演だという。威勢のいい、ガンガン飛ばす曲。バンドネオンは小松亮太、北村聡。アンコールも。
組曲ロミオとジュリエットからの抜粋9曲も、かなり飛ばしてガンガン。もう少し、繊細な表現の部分を綺麗に仕上げても良かったかもしれない。
こういう状況下、昨年に続いて、来日してタクトを振ってくれるバッティストーニに感謝。


指揮:アンドレア・バッティストーニ(首席指揮者)
― 見果てぬ夢を ―
ピアソラ/シンフォニア・ブエノスアイレス~ピアソラ生誕100周年~(日本初演)
プロコフィエフ/バレエ音楽『ロメオとジュリエット』
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四月大歌舞伎 第三部

2021-05-09 17:57:09 | 歌舞伎
歌舞伎オンデマンドでの配信

これは楽日に観ようと思っていたが、緊急事態宣言で中止に。本当に悔しい。
二人の顔合わせの桜姫は初めてだったので。
70を超えたご両人だが、相変わらず、色気も美しさもあり、南北のおどろおどろしい世界を演じていた。
脇も、孝夫さんの孫の千之助が凛々しく美しくて良い。吉弥、歌六も、きっちりした役だけでなく、こういう品のない役もしっかり演じられて安定感。
六月の後編が無事に観ることができますように。

配信3500円。この顔合わせだからまあ良いけどね。

第三部
四世鶴屋南北 作
郡司正勝 補綴
桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)
上の巻

清玄/釣鐘権助
入間悪五郎
粟津七郎
奴軍助
吉田松若
松井源吾
局長浦
役僧残月
白菊丸/桜姫
 仁左衛門
 鴈治郎
 錦之助
 中村福之助
 千之助
 松之助
 吉弥
 歌六
 玉三郎
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不寛容論

2021-05-06 23:11:01 | 読書
森本あんり著 新潮選書

アメリカのピューリタンに焦点をあてて、英国国教会との関係における論争を寛容というキーワードで読み解いた書。
欧州の哲学ももちろん触れられる。
建国以前の米国史というのは、ほとんど知らなかったので、新鮮であった。
また、反知性主義を論じた前著よりも読みやすかった。
しかし、これがなかなか、現在の状況と繋がりにくいのだ。
宗教が重要だとはわかるが、今日の米国にどのようなインパクトを与えているのかというのが今一つはっきりしない。我が国との比較も十分でない。歴史書として、現代への問いかけが今一つだったと感じた。
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アンティゴネ

2021-05-03 23:49:26 | 芝居・ミュージカル・バレエ
緊急事態宣言中で、県境を越える移動だったので、悩んだが、行って良かった。売り切れのプレミアムチケットでもある。結構いい席だったし。一人で行った、飲食なし、静岡滞在4時間、等々で。

宮城の作品は初めて。非常に刺激的だった。日本的なものと西洋的なものが不思議にミックスされている。声を出す人と、動く人が異なるのは浄瑠璃みたい。打楽器が、世界観を形作る。

舞台は広い、舞台に水が張ってあり、大きな岩が三つ離れて。これはソーシャルディスタンスなのか、もともとの演出なのかはわからない。
衣装は、みんな同じような白のもので、マスクをしている。

演者の多くがパーカッションを舞台後方で奏でる。
ダンスは、動きが少ない。宗教性を感じさせる。。

スターはいない。集団として一つのものを提示している。非常に刺激的だった。

野外は結構寒かった。


ふじのくに野外芸術フェスタ2021
駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場

構成・演出 宮城聡
作 ソポクレス
訳 柳沼重剛
音楽 棚川寛子
空間構成 木津潤平
衣装デザイン 高橋佳代
照明デザイン 大迫浩二


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