ふるさと旅行村入り口にある食堂兼売店。 釣り堀もあります。
ばあちゃんズがお土産を買っている間に
そばの古民家へ行ってみました。 渡辺家住宅。
見覚えのある農家の造りでした。
写真正面(建物から言うと左側面になります)は、「だや」と言います。家畜を入れておくところです。 懐かしい響きでした。 部屋を散らかしておくと、「牛のだやみたいな。」と言われたものです。
表の間にはいろり。
奥の間。
土間には昔の道具類がたくさん置いてありました。 中央に見えるのは「やぐら」という足踏み式のもちつき機です。
わたしが小学校2年生くらいまで、これによく似た家に住んでいました。 屋根が藁葺きで、 風が吹くと天井から「天井虫」が落ちてくるし、台風の翌日は屋根の藁が飛んで朝目覚めるとぽっかりと青空が見えていました。(それも知らずに寝ていたのが今更ながらすごいと思うけど) とても小さくて古い家で、この家に住んでいるだけでうちは貧乏なんだと子ども心に納得していました。
その家は入り口の右側に広い土間があって、祖母の機織機や、母の内職の縄ない機械が置いてありました。 天井の梁から縄をつるしてブランコを作ってくれたので、わたしは母が仕事をするそばでブランコをこぎながら九九の練習をしたことを覚えています。 だから多分2年生まではこの古い家で過ごしたのです。 土間はそのくらい広く、その奥にちょっとしたしきりの壁があって、裏の炊事場に続いていました。
旅行村のこの家は土間が左にありました。 弟と二人で、うちのほうの家はみんな土間が右だったよねと記憶をたどりました。 友だちのうちも瓦葺きの屋根ではあってもみんな右側に土間があったように思います。 部屋数に違いはあっても、たいてい同じような間取りになっていたものです。 この渡部家の間取りは、少しだけ違っていました。 それぞれ地方によって少しずつ違いがあったのかもしれません。
この渡辺家、なんと宿泊ができるそうなんですよ。 いろりを囲んで食事して、奥の間で雑魚寝かな? ずっと住むのは不便そうでいやだけど、一晩くらいとまってもいいかな?
ここでは、昨日紹介したロッジでも宿泊ができます。 建物のデザインの違ったロッジがいくつもあって、星座の名前がついていました。 こちらは食事は自分で用意しなければなりません。
夜には星を眺めることができます。 街の明かりのない山の上で、さぞかし星空が美しいことだろうと思います。 天文台は、お城のような和風建築でした。
天文台のふもとには野球ができるくらいの広いグランドがあります、
小さな池には鴨が泳いでいました。 池の向こうの建物も見てみたかったけれど、時間がありませんでした。
旅行村にはりんご狩りのできる農園もあり、 散策したり、釣りをしたり、虫を追いかけたり、1日自然の中で楽しむことができそうです。 夏休み、家族でこんな所に来るのもいいですよね。 宿泊費は安いようですよ。