2回に分けてイモムシ、毛虫について書きます。3種類の幼虫写真のオンパレードです。苦手な方のための特別な配慮はしておりません。悪しからず。
最近、ウマオがポチの散歩に付き合ってくれるようになりました。ある日、ウマオが道路に面した庭の松の木に毛虫がいるのを発見して、毛虫の観察が日課になりました。
マツカレハー松の枝によく似ていてちょっと見つけにくいです。それを探して数を数えます。道ばたから見える範囲での探索です。
いつ頃見つけたのか定かではないのですが5月18日にはかなり大きく、目立つようになっていました。

初めは1匹しか見当たりませんでしたが、日に日に増えて一番多いときで8匹になりました。
目の前でもりもり松葉を食べています。


行くときにいることを確認して、帰りにゆっくり観察します。年寄りと子どもと犬とが松の木の前で動きもせずたっているーはたから見るとかなり奇妙な光景でしょう。でも、年寄り一人がそれをしてたらもっと奇異に見えるはず。ウマオとポチがいてくれてよかった。ポチはお利口さんで待っていてくれます。
長さは大人の指くらいでしょうか。マツカレハの毛には毒があるそうなので、決して触らず、木に近づくこともしません。
葉の先っぽは痛いだろうに、先から下に向かって食べていくんですね。色とふさふさの毛が虎っぽいです。

横から見たら、毛のすごいこと。

そのうち毛虫は1匹、2匹といなくなりました。おそらくさなぎになったものと思われます。が、そのさなぎが見当たらないのです。地面に潜ったのでしょうか? 娘が言うにはマツカレハは地面に潜らないそうです。だったら木のどこかにぶら下がっているはずよ。毛虫が少なくなった分、さなぎを探す作業が増えました。そして
変わったミノムシが見つかりました。
松葉だけで作られた蓑。これがマツカレハなのか?

ミノムシにしては相当大きい、7,8㎝はあるでしょうか。でも、幼虫の大きさからしたらこれくらいあってもおかしくないです。
もう一つ見つけました。これも相当大きいです。
こわごわ木の下に潜り込んで写しました。だって、頭の上に毛虫が落ちてこないとも限りません。


けど、これだけです。
6月1日、毛虫は1匹もいなくなりました。
「ばあちゃん、きょうで毛虫観察は終わりね。」「そうだね。」
そうは言ったものの、何となく腑に落ちません。毛虫はどこへ行ったのか? そこでようやくマツカレハのさなぎの姿を検索して見たのです(気づくのが遅い)
わたしは何となく蝶のさなぎのようなものを想像していたのですが、マツカレハはなんと、まゆをつくるんですって。
そして今日
「昨日で観察終わりじゃなかったの?」というウマオともう一度松の木を眺めました。
「あった!」

潜り込まずに何とか写せました。このまゆにも毒があるそうなので、要注意です。見つけたのはたった1個ですが、これで納得しました。
「これから蛾が出てくるんよねえ。」
「けど、見れないだろうなあ。どこかへ飛んで行くからね。」
「夜、とんでくるかもしれんよ。」
今度こそ観察終了にします。が、やっぱり抜け殻になるまで見続けるかもしれません。気になるもの。
おまけ
去年娘がヤママユガのまゆをもらって観察していたのですが、一向に羽化する様子が見えないため捨てたのです。といっても、雨の当たりにくい木の下の地面に枝ごと突き刺していました。時々目にしていたものの、そこに置いたことすら忘れてしまっていたのですが、先日ふと見たら

まゆに穴が空いていました。
これって、成虫が抜け出したの?
そこで穴を広げてみました。

どうもさなぎの殻がのこっているようでした。羽化までに時間がかかったのは、冬越しのまゆだったから?
ああ、残念。羽化した蛾を見たかった。