え~と、タイトルは「週末」なんですが、日曜日は週末なのか週初めなのか? まあいいか、土日と続けて忙しかったことを書きたいのです。
日曜日の三日前のこと、いきなり娘からこんな写真が送られてきました。
「ここ、行きたい
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またまたもう~。わたし的にはきもちわる~いといいたいところですが,場所が高知県だったので
「牧野植物園に寄ってくれるなら付き合ってもいいよ。」と返事してしまいました。するとー
行くなら今週の日曜日。それしか行く日がない。」とのこと。ずいぶん急な話です。それに土曜日は国民休暇村とコンサート、日曜日は植物園と博物館、なんとも多彩な、そして忙しい・・・・ 我ながらすごいスケジュールだわ。でも、歳をとったら「きょういく」と「きょうよう」が大切だって言うでしょう?今日行くところがある、今日用事がある、ってありがたいことだと思い、承知しました。
ところが、
お天気のほうが・・・博物館はともかく植物園はほとんどが屋外ですから雨はいやだ。予報では午後からは降るそうなので、午前中に植物園に行くことにしました。多分高速道路で南国市へでて高知市内へ行く途中にあるはず。時間は2時間前後だと思います。このルート選択が、実はよくなかった。わざわざ高速でいくこともなかったことが帰宅してから判明しました。そのことは後で書くとして
四国霊場88カ所の一つ五台山竹林寺に隣接する牧野植物園。何度来ても楽しいところです。めぼしい写真を選んだら30枚にもなってしまいました。そこでわたしがもっともうれしかった植物を厳選して20枚にまで減らしましたが、長くなります。お許しください。
長くなると言えば2時間の長時間ドライブ。大人の興味関心に付き合わされるトラオは不満たらたらでした。
「高知のアイスを買ってあげるから。」ああ、土佐ジローの卵を使ったというアイスね。
「つまらんかったら?」
「アイス2本に増やしてあげる。」
「めちゃくちゃつまらんかったら?」
「3本買ったげる。そしてお腹ピーピーよ。」なんじゃそれ。
さて、着きました。正面入り口から入るとまず植物学者牧野博士ゆかりの植物や、山合いの植物が植えられているエリアを通ります。
こんな森林が再現されています。どこかの登山道みたいでしょう? 通るだけで清々しい気持ち。
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咲いている花には「咲いています」という札が立てられています。
コマツナギ
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高田郁の時代小説「みおつくし料理帳」で主人公の澪がお参りするお稲荷さんに咲いていた花。そして花にたとえるならーと澪のことを表現した花。こういう花だったのね。ウマを繋げるほど丈夫な草花なんだそうです。可憐な、しかし芯の強いヒロインにぴったりの花としてたびたび登場していました。
ハンカイソウ
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夏の終わりに、四国カルストに咲く花として必ず紹介されるので名前を知っていました。けど見るのは初めて。
園芸種のような雰囲気がありました。
アワモリショウマ
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トリアシショウマとか微妙に違うのでわたしには判別できませんが、アスチルベににて、涼やかな風のような花。
ハマニンドウ
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スイカズラ(にんどう)と同じように大株で、こんなふうにびっしりと花がついていました。が、スイカズラより花が大きく蘂も花びらも細長く繊細な花がもつれ合っているという感じがしました。
オキナグサ。
まさしく老人の白髪頭。
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どれも初めて見る花ばかり。でも、名前は知ってるんです。どうもわたしの記憶の癖として、映像よりは文字の記憶の方が得意らしく,名前だけは知っているという植物がたくさんあります。後で実物を見て、文字と姿が一致するというわけです。だから、初めて実物を見るのがとてもうれしいのです。
その最たるものがこれ
実際の花を見てみたい。何年も切望しておりました。これにはアリマウマノスズクサと名札がありました。
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特徴的な形のこの葉も。
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というの5年以上5年以上前ハウスの中でジャコウアゲハらしいチョウを見つけまして、それがジャコウアゲハだったのか、蛾の仲間であるアゲハモドキだったのか、未だに解決できてないのです。外見はチョウだったと思う・・・だけど家の周辺でジャコウアゲハの幼虫の食草であるウマノスズクサが生えているのを見たことがない。よく似た葉の植物はいろいろあるので、花が咲かないと判別しにくいのです。そしてジャコウアゲハらしきチョウはあれ以来見たことがありません。この個性的な花、ぜひ家の近くで見られますように。
ウマノスズクサは3種類あって、普通のウマノスズクサはまだつぼみでした。
こちらはオオバウマノスズクサ
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家の庭もドクダミが咲き誇っていますが、これは珍しい
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八重咲のドクダミです。これは愛媛県内にもあって見たことがありますが、これほどたくさんはびこっているのはすごいです。
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テリハノバラ
先月ノイバラでスカーフを染めたとき教えてもらった海辺に咲くノイバラ。葉がつやつやと光っているのが名前の由来だそうです。
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お腹もすいてきたので温室内を見てどこかで食事をしようということになりました。
オオオニバスはまだ葉が小さかったです。
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うわっ、なにこれ?
子どもの顔くらいの大きな花。ちょっと不気味な色。いびつな形。
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つぼみです。血管の通った肝臓のようなー
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これが、なんとウマノスズクサ科
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不気味だけどおもしろ~い。 わたしたちテンション上がりっぱなし。
そしてこの花を見つけたとき、わたしと娘のテンションは最高に
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なんといいタイミングで来たんでしょう。ヒスイカズラが咲いていたのです。
これはまだつぼみかな。
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娘がヒスイカズラの苗をもらってきたとき、こんな高価な、そして育てるのが難しいものをなぜ売ってる?と思ったものです。2本のうち1本は冬の間に枯れ、1本は生きていますが新芽が出る様子がありません。実物を見て娘は花を咲かせるのは難しいのだと納得したみたいです。だって、蔓が長く伸びてびっしりと葉をつけてないとだめみたいですから。
よかったぁ~ ウマノスズクサとヒスイカズラとを見られただけで来た甲斐があったというものです。大満足の大人たちでしたが、子どもは?
「どう、トラちゃん、おもしろかった?」
「う~~~ん。けど、おもしろかったと言うたらアイスの数がへる・・・・」
おもしろかったらアイス1本、つまらなかったらアイス2本て言ってましたよね。
「わははは・・・ばあちゃんがアイス1本買い足してあげるから、素直におもしろかったと言いなさい。」
「うん・・・」トラオはしぶしぶ楽しかったことを認めました。