あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

林道を歩いてみた

2022-06-18 09:11:46 | 山登り・里山歩き
 松山市からの帰り、白猪の滝の菖蒲園に寄ってきました。そろそろ咲いているかな?
 けれど菖蒲もアジサイもまだ咲き始めでした。まだまだ10日くらい先のことだろうと。
 
 菖蒲園の近くでは地元の人が何人も開園の準備作業をしていました。その中に
 
 
水を入れる大きな桶に竹を巻いて男性男性が二人いました。こんな桶を大中小3つ並べて花手水を作るんだそうです。花が沈んでしまうのでどうしたらいいかなあと悩んでいたのでついついわたしも一緒に考えてしまいました。
 目の粗いネットはどうかしら?
 どうやって取り付けるかが問題じゃなあ。端っこが出たら不細工なけん。
 水を引くところまで竹で覆って、風情のある姿にしたい様子。
 ついでにここ(水のおちるところ)にししおどしを作ったらー と、次々とアイデアは浮かぶようで、
 「そんなこと言いよったら切りがない、」と苦笑いされていましたが
 どうやらわたしの提案したネットをどうにかしてみるらしいです。

 
 そこで作業のお邪魔をするのをやめて滝を目指して歩いて行ったのですが、からかいの滝へ続くという林道との分かれ道に来て、気が変わりました。そうだきょうはこの道を歩いてみよう。









 
 道はコンクリートで舗装され、野の花の咲く気持ちのいい道でした。
やがて舗装が途切れると石ころだらけの道になりました。でも林道ですからトラックが走れるだけの幅はあります。木がない分明るく快調に歩いて行きました。
 この日わたしは20分後にアラームを設定し、とにかく20分だけはわき目もふらず歩いてみようと決めていましたので、写真の道は帰りに撮ったものです。編集上、行きながら撮ったように見せかけています。
 
 舗装されてない道には車の轍が2本。
 それが雨で浸食されて小川のようになってきました。
 
 
 本当に水の流れているところさえありました。
 
 
 これは車でも通るのが難しい・・・四駆の軽四トラックなら行けるかしら。ただ、道の草は短く、全く誰も何も通らなくなったというわけではなさそうでした。
 アラームはまだ鳴りません。
 


 
 やがて道のまん中の草も丈高くなり、轍のへこみもなくなって、さて、これ以上行くのはどうかなあ。迷っていたらアラームが鳴りました。
 


 ちょっとほっとしました。よかった、引き返す時間だ。けれどすぐ目の前にまだ(他ではとっくに実になっている)ウツギが咲いていて、白いチョウが群れていたのでついつい足を止めて眺めてしまいました。
 
 
 スジグロチョウ?
 いいお相手を見つけたよう・・・・

 
 と思ったら横やりが入ったようです。



 
 チョウの三角関係。どうなることかと野次馬根性で見ていましたが、どうなったんだっけ?
 
 というのも、花の向こうに変わったチョウを見つけて、そちらの方に興味が移ってしまいましたので


 
 あれ、アサギマダラじゃない?
  
 もうちょっとこちらの花に来て
 
 でもチョウは空高く飛んでいきました。あわててスマホで追いかけましたが
 
 
 あらら、何も写ってない。
 広い空の一粒の点をとらえるためにずいぶん苦労したのですよ。
 花のまわりに群がっていた白いチョウに比べるとその飛翔能力は半端ない、まるで鳥です。
 
 わたしはアサギマダラの飛び方に特徴があることを見つけました。それは、
 いつもせわしなく羽根を動かし続けるのではなく、時折羽根を広げたまますーっと飛んで行くんですね。きっとあれは風に乗ってるんだわと思いました。高く、遠く、長く旅するチョウは、飛びながらでも休むすべを知っているのかもしれません。
 
 
 風に乗って滑空
 


 高く舞い上がる

 
 もう帰る時間が来ているのに、ずいぶん長く留まってしまいました。とうとうアサギマダラがどこかへ行ってしまったので、ようやく引き返しました。
 
 道ばたの草花も眺めながら





 
 クモや虫を眺めながら

 
 


 
 
 先ほど作業をしていた場所まで下りてくると。

 

 竹のおけが二つ完成していました。そこでもう一つわたしのアイデアを
 
 生け花では竹で花器の中に井桁を組んでそこにお花を挿すことがあるんですけど、桶に竹の竿を井桁に組んで入れたらどうでしょう。ごくごく浅い位置で竿をとめたら、その上にネットを置くだけでいいと思いますけど。
そのネットの間に花を入れれば花はいつも上にあるはずです。桶は下に行くほど狭い形ですので竿をぴたっと合う位置にはめ込んだら下へは落ちないはず。二人はすぐに原理を理解してくれて、早速やってみようと用意を始めました。実際は、わずかに傾いて組んでも落ちてしまうので、がっちりと組むのは難しいのですけど、丁寧な作業をする方たちのようでしたから大丈夫でしょう。
 
 その二日後、知り合いの知り合いがあの辺でなくなったという話を聞きました。それ知ってる! もう半年くらい前だけどニュースにもなっていました。確かわたしくらいの女性だったはず。一人歩きは危ないよねえという結論になり、歳をとったら念には念を入れて安全にあるかねばーと思ったことを覚えています。見つかったのは白猪の滝付近だったそうです。
 うぉ~ あれ以上奥深く行かなくてよかった。滝への道は公園として整備されていますが、一歩外れば何があるか分からない道ー肝に銘じておきましょう。
 
 あれから10日たちました。菖蒲園も見頃になっているはず。花手水のできも気になるし、訪れる人も多くなって寂しくはないでしょうから、もう一度行ってみます。
 
 
 








 
コメント (2)
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