文体について
「理科系の作文技術 木下是雄著 中公新書」を読んでいたら、以下のような記述があった。感心したので、メモとして書いておきました。あくまでわたくしの覚え書きです。拙ブログの文章がそうなっているかどうかについては、まったく考えの中に入っておりませんので、
(^_-)-☆
1 パラグラフ序説
長文より、パラグラフに分けること。段落のこと。パラグラフとは。
パラグラフを立てて書き直すこと。日本古文にパラグラフの考え方は無かった。
2 トピックセンテンスを工夫する
各パラグラフのエッセンスを述べたもの
しかし、日本語は各パラグラフの前にトピックセンテンスを持って来にくい。修飾語が主語・述語の後にくるから。それでも、論文は特に理科系はこれを守るべし。
3 展開部
つながりを考えること。パラグラフの。
※これはオレの弱い点だ。トピックセンテンスの続きが書かれなくてはならない
展開部は十分な資料を準備すること
4,文章の構成要素としてのパラグラフ
主題はいくつかのトピックに
5、論文は読者のために書くもの
序論は、すーっと書く
最短経路で読者を本論に導く
著者が迷い歩いた跡などは書かないこと
文章の流れが、逆茂木型にならないこと
何よりも必要なのは、話しの筋道(論理)に対する研ぎ澄まされた感覚
不意に余計な支流が流れこんできたり、流れが淀んで行く先がわからなくなったりしないこと
他人の文章を読んでいるときも、「おかしい、なぜか?」という習慣が大切である
なんどでも書き直す執念が大事
6,はっきり言い切る姿勢が大切
明言を避けたがる心理に注意
7,事実と意見について
事実の裏うちの無い意見は書かない
主語と動詞主体で書いて、修飾語は可能なかぎり避けること
意見の記述では、アタマと足は省略してはならない
私は
・・・・と考える
事実と意見は書き分けること
事実を書いているのか、意見を書いているのか、常に意識しておくこと
事実の記述には意見を混入させないこと
8、わかりやすく簡潔な表現を
文は短く
書きたいことを一つ一つ短い文にまとめる
それをきちっとつないでいく つなぎの言葉に注意する
いつでもその文の中では何が主語かを意識する
格の正しい文を
前半は「私」が主語で、後半は誰だかわからない文章はダメ
まぎれのない文を書くこと
修飾語を置く位置を、修飾すべき語に密着させること
読みやすさへの配慮を
大変参考になりました。