老人と海をKindleで
「老人と海」という小説がある。名作である。
以下はウキペディアに書かれていたことである。
アーネスト・ヘミングウェイの晩年の海洋小説。1951年に書かれ、1952年に出版された。名作とされて世界的なベストセラーとなり、ヘミングウェイの1954年のノーベル文学賞受賞には、この作品によるところが大きい。
作品の着想は、キューバの首都ハバナから東に7km行ったコヒマル(英語版)(西: Cojímar)という漁港の漁師の話から得た、巨大なカジキを釣り上げた老漁師の実話から得たという。ヘミングウェイは、釣りボートが嵐で遭難しかかってその港にたどり着いた事があり、頻繁にここを訪れていた。悲劇的なストーリーには厭世的な晩年の心境も反映しているものと見られる。
キューバの年老いた漁師のサンチャゴは、助手の少年と小さな帆かけ舟でメキシコ湾の沖に出て、一本釣りで大型魚を獲って暮らしを立てている。あるとき数ヶ月にわたる不漁が続き、少年は両親から別の船に乗ることを命じられる。一人で沖に出たサンチャゴの針に、巨大なカジキが食いついた。3日にわたる孤独な死闘ののち、サンチャゴはカジキを仕留めるが、獲物が大きすぎて舟に引き上げることができず、舟の横に獲物を縛りつけて港へ戻ることにした。しかし魚の血の臭いにつられたアオザメの群れに追跡され、必死の闘いにかかわらず、カジキはサメに喰いつくされていく。ようやく港にたどりついたとき、カジキの体は巨大な骸骨になっていた。少年がサンチャゴの小屋にやってきたとき、老人は古新聞を敷いたベッドで眠りながら、船員だった若い頃にアフリカで見たライオンの夢を見ていた。
そうなのである。
今日は、Kindleで、この小説を読み終わった。カードを取りながら読んでいた。どこで?
病院の待合室である。なんといっても、東洋一の大病院であるから、患者数がべらぼーに多い。待ち時間が非常に長い。暇をつぶすには、Kindleで小説を読むに限る。もっとも、今日から読み始めたのではない。数日前から読んでいた。暇だからである。
しかし、「老人と海」を選んで気がついた。
それは、若い頃に読んだこの小説とまったく印象が違うのである。私も若い頃はパワーあふれる青年であったから、この小説もそんな冒険小説的な読み方をしていた。違うのである。そんな小説ではなかった。ウキペディアにも「厭世的な晩年の心境も反映」と書いてあるが、これは私のような老人になってみないと分からない小説であった。老人の鬱屈と、青年の対比でできている。それにようやく気がついたのである。遅きに失したということだ。まったくいつもそうだ。遅かったと気がついた時は、ホントに遅かったのだ。
体調を崩してしまったのも、普段から健康に関心をもって注意深く生きていればいいものを、自分は鉄人であるとかなんとか勘違いをして、いい気になっていたのだ。まったく、まったく恥の多い一生でしたよん。あ、まだ終わっていないから、過去形では書かないほうがよろしいようで。
Kindleというのは便利なものですなぁ~。
こんなのがあるとは全く知らなかったので。しかも、結構書籍が安価である。中にはゼロ円というのがある。こいつはありがたい。よって、ドンドンダウンロードして、読書生活を充実させている。専門書も無料だといいが、なかなかそのあたりは難しいようである。
私は、諸兄諸姉の知るとおり、まったくの無学で能力もないから、Kindleをただぼ~っと眺めていたんじゃ、アタマに入ってこないのでカードを取りながらでないとダメである。そもそもその程度のボンクラである。仕方が無い。
諦めてしまったからもうどうでもいいようなものだが、これがこれから出世街道を突っ走りたいという方にはお勧めできない。
今日の夜も、またKindle相手に楽しむつもりである。
何を読むか。
まだ決めていないけど。
(^_^)ノ”””