「葬式は、家族だけで密葬にしたから失礼しました」って
昨日も良き一日であった。天気も良かったし。むしろ暑かった。この時期からこうではちょっと体調をおかしくしてしまう。それでなくてもおかしいのに。
身も心もである。変人爺だし、健康も注意していないといつ病気になって病院のお世話になるかわかりゃしない。もっとも、これは誰だってそうか。誰だって、オノレがいつ病気になるかどうかはわからない。わからないから生きていられる。今日、これから重病になって死んじまうのでは、一休ではないがこりゃたまらんである。でも、誰でも死への終末に向かって生きているのは100%である。逃れられない運命である。私は、運命主義者ではないのだが、このことだけは間違いなく平等にくる。嫌だと言っても、ダメなのである。ダメなものはダメなのである。
仕方ないではないか。
生まれた以上、くたばらないと後がつかえてしまう。
孫を見ているとしみじみそう思う。こういうかわいい存在が、爺婆をほっとさせてくれる効用もある。あるが、逆に孫が大きくなったら、もうこっちは世の中に存在しないようになる。そういうことを考えさせてくれるのが、孫である。
だからシビアなのである。
生きているものは。
100%死ぬからである。
そんなことを考えていたら、散歩しながらブックオフという古書店に行こうと思って出かけた。いつもキタナイ・ジャージで歩く。キタナイというメーカーのではない。アシックスかなにかである。メーカーを覚えていないくらいに、ジャージはたくさんある。普段着であるからだ。運動メインの爺生活をしているし、必需品である。
それで古書店に着いた。
目的があった。CDの付いた英単語集を買ってみたかったからである。一冊そのたぐいのものは持っていたのであるが、CDはなかった。それで、それを買った。聞いて覚えようと思ったからである。しかし、驚いた。難関大学用と書かれてあったからである。よく見ないで買ってしまった。相変わらずである。もっとも、10%割引セールもやっていたので、それで散歩がてら行ったのであるが。
難関大学では、おめぇみたいな爺に用はないだろうと言われるかもしれない。そうではない。私ではない。塾の生徒と一緒に勉強するのに、こっちもやっていないとついて行けないからである。
どうせ惚け防止のためにバイトしている塾講師である。そんなにやることはねぇだろうと言われるかもしれない。しかし、やる以上は誠心誠意である。根が真面目なんだろうなぁと思う。そして、楽しいからである。ふれあいが、である。
それとファンタジーを一冊買った。
エンデの「モモ」を読んでから、実におもしろい。もっとも、エンデの「モモ」は全ページ入浴中に読んだので、作者に失礼かと思った。思ったが、これでもって入浴が楽しみになったのは間違いない。
養老孟司センセから著書で推奨されたから読み始めてみたのである。
楽しかったな。時間泥棒のことが書いてあるのだが、もう私の時間を盗みにくる奴もいない。いないし、社会的には抹殺されたようなものである。
バイトでかすかにつながっているだけである。しかも、いつ退職を迫られるかわからない。実に不安定である。
再雇用をしなかった、していただけなかったというのもあるけれども、オサラバしたのだから、新世界で生きていきたいと思ったのもある。だから、前の仕事のことは関心も興味も無い。あるとしたら、交通安全のことだけである。これは老人クラブで、これからも小学生相手に旗降って道ばたで下校途中の子どもたちと関わるからだし、交通安全であちこち講話をして歩かなきゃならないことになっているからやっている。千葉県から少しは退職後も役に立つことをせよ!と命じられているからである。交通安全教育部会という高校の研究団体とも関わっているから、6月2日の夜に旧友たちとの懇親会に出かけてくる。それだけである。それだけ。相手にしてもらうだけでありがたいもんである。
それと、まだ私が今現在なにをしているのかということを聞いてくる御仁もおられるのだそうな。再雇用もしなかったし(できなかった)、どうやって生きているんだと思っている御仁がおられるとのことである。そうやって聞かれるということを、家人が言っていたから間違いない。
そういう方には、「オヤジは死んだということにしてくれ」と昨晩言った。家人に。「葬式は、家族だけで密葬にしたから失礼しました」って。
そう言ったら怒られてしまったよん。
バカバカしい。
そういうことを考えるだけ、私はやはりバカである。変人なのであろう。
もっとも柔道の世界でもそうだ。
あらゆる大会に審判としても出ていかないので、どうした?と関係者が言っているのだそうだ。
それにも「死んだことにしてくださいな」と申し上げている。もう結構なんである。うんざりしているだけであるからだ。
死んだことにすれば、新世界でまたルンルンと生きていくことができるっちゅうもんである。
リセット、リセットばかりやってきた我が人生である。なにを今更川端柳である。
焦ることなんかまったくない。
どうせ、人間は100%死んじゃうのだから。
(^-^)/
さ、これから非常勤講師をしている大学に出かける。それから1時30分には居住地の歴史講座に行く。県の郷土史の会の副会長センセが講師をしてくださるから、去年から拝聴している。
それが終わったら市営のGym。
夜は学習塾である。
楽しみ、楽しみ。
(^_^)ノ””””