ボキの憧れの人、梅棹忠夫先生。
知的生活の手法を惜しみなく公開していただいた『知的生産の技術』(岩波新書)という新書本でもって、人生が変わったっけ。
劣等生のボキが、まがりなりにも勉強ごっこを始めてしまったのであるから。
それでもって、生活することができたし、定年まで一つの仕事をさせていただいたのである。さらに、アルバイトもできる。
生涯学習ごっこをしているのも、先生の影響大である。
感謝しかない。
梅棹忠夫(うめさお・ただお)
1920年生まれ。京都大学理学部卒業。理学博士。京都大学教授、国立民族学博物館の初代館長を経て、1993年から同館顧問。専攻は民族学、比較文明学。世界各地の探検や調査をもとに、幅ひろく文明論を展開する。文化勲章受章。 主著に『文明の生態史観』(中央公論社、1967年)、『狩猟と遊牧の世界』(講談社、1976年)『日本とは何か―近代日本文明の形成と発展』(日本放送出版協会、1986年)、『情報の文明学』(中央公論社、1988年)など、いずれも「梅棹忠夫著作集」(全22巻、別巻1)に収録されている。2010年没。