孫とお別れである
今日でお別れである。なに、彼女とではない。孫である。二人の孫である。今日からは配偶者と二人だけの生活に戻る。ヨメに出したオレの娘であるから、こういうことになるのはわかっていたが、なんともなんともさみしいもんである。
こんなに長くオレと過ごすことになろうとは思わなかったからである。情が移るというものであろう。そもそも一緒に生活するからかわいくなるのである。一緒に飯を食べて、笑って、遊んで、風呂に入ってという体験が重要なんだなぁとしみじみ分かったのだ。理性ではない。なんだか知らないものがあるのだ。「血縁」というのはそうしたものであろうと思う。
しかし、配偶者とも元は他人である。結婚していただいたから、一緒に夫婦をさせていただいているのである。偶然ということであるのかもしれない。
オレはこういうのを「ご縁」だと思っている。そうなのだ。「ご縁」があったから、こういう生活を送らせていただいているのである。
人間関係なんでもそうである。「ご縁」である。だから大切にしたいと思っているのである。なんでもそうである。ワンコとも「ご縁」があったからオレのワンコになっていただいたのだ。17歳で二年前に死んじゃったけど。
紀州犬であった。
孫に忘れられてしまうだろう。まだ、2歳と2ヶ月である。オレのことなんざ、それっきりだ。潜在意識にものこらないだろう。それでいいのである。それで。
オレはいなくならなければならないのだ。じじいだからだ。順番である。年取ったら、あとは消え去るのみである。それが運命である。
孫を送ったら、今日は成田に行かなければならない。
柔道の大会がある。成田の武道館である。オレは居住地の柔道連盟の役員もさせていただいているので、応援に行くのである。
ここでまた若い選手にパワーをいただいてくる。こうやって、順番に順繰りに回っていくのである。柔道然り。技も、パワーも、時間の経過と共にあるのだ。
それでも頑張ろうではないですか。
全ての方々へ、そう申しあげたい。
泣かないで、孫を送り出そうと思っている。
(>_<)ゞ