団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

政商

2009-02-08 07:43:35 | 政治
                   政商

                               2009年2月7日

 政商:政府や政治家と特殊な関係をもって、利権を得ている商人(広辞苑)

 日中戦争時代、軍部に食い込み、巨万の利益をあげた財閥を思い出す。山本薩夫監督の「戦争と人間」で政商のことが描かれていた。

 「かんぽの宿」をオリックス不動産に109億円で売ろうとしていたが、鳩山総務大臣が待ったをかけた。
 鳩山大臣は、①安すぎるということ、②オリックス不動産の宮内義彦会長が政府の規制緩和小委員会の座長をしていたことから、「出来レース」と思われることをあげている。全く当然のことだ。

 オリックス不動産が入札で付けた値段は、109億円。この入札直前の昨年の9月時点の帳簿上の価格は124億円だった。毎年赤字を40億円ほど出しているから、それを考慮すると109億円は安くないと思われたが・・。
 ところが、民営化された2007年10月時点での旧郵政公社の評価では約300億円だったのだ。
 これは一体どうしたことか。

 また、簡保の宿の査定をした郵政民営化承継財産評価委員会のメンバーに、オリックス不動産系会社が出資した企業の役員が加わっていた。これは単なる偶然なのか?

 宮内氏は、規制緩和小委員会の座長となって以来10年間も規制緩和関係の政府審議会のトップに座り続け、みずから主導した規制緩和に合わせ業務を拡大してきたのだろう。そして、「かんぽの宿」の取得で一気に利権を手にしようとしていたのだ。
 見事な政商ぶりと言わざるを得ない。

 こんな無茶が許されて良い訳がない。しかも、なにやら、スキャンダラスな匂いがする。

 いずれ予算委員会で審議が行われるだろうから、西川社長の辞任といったことにも発展する可能性がある。
コメント
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