トヨタ09年3月期決算
2009年5月9日(土)
株がやたらと上がっている。好材料はないと思われるのにだ。
日経平均は、つい3月には7,000円を割り込みそうになったが、8日の終値は9,432円。約35%の上昇だ。
また何時か、ドカンだろう。
そうした中、トヨタの09年3月期の決算が発表された。
営業損益は4,601億円の赤字。前年度は2兆2,703億円!の黒字だったから、一気に2兆7,304億円減少したということになる。
しかも、10年3月期は更に悪化し、8,500億円の営業赤字の見込みだ。
しかし、トヨタの株も上がっている。1月26日の2,750円から8日の3,980円へと約45%上昇。
トヨタの凄いのは、この赤字にも係わらず、配当を続けるということだ。(カルロス・ゴーン日産は、無配にするだろう。)前期140円の配当を40円減配して100円に。
利益剰余金が前期の12兆4,086億円から11兆5,316億円へと減少するが、引続き、天文学的な内部留保を有しているからだろう。
トヨタは、期間従業員を約6,000人削減したが、期間従業員の年収を約300万円とすると、約180億円の経費削減となる。配当を更に6円減配すれば捻出することができる金額だし、利益剰余金の僅か0.16%だ。
企業としての社会的責任が問われるところではある。
(写真)本文とは関係ありません。
マルカ木工という家具屋に住みついて10年になるという、かつての野良ちゃん。スタッフによると、家具を見に来た客を案内するんだとか。本当かな?
2009年5月9日、広島市西区商工センター マルカ木工。
(2009年6月26日、追記)
24日の新聞各紙によると、カルロス・ゴーン日産は、09年3月期の期末配当を「0」にした。
配当「0」は誰にでも予想できたことだが、一方で役員の報酬を25億円(その約半分はゴーン氏の取分だそうだ。)も支給するという。08年度の業績に連動するルールだからそうなるのだそうだ。
この会社、こんなことで、大丈夫なの?
未曽有の自動車不況の中、ちょっとした経営の失敗で「明日がない」という危機意識があれば、ルールを改定してでも払わないだろう。多くの会社は、配当、役員報酬共減額している。(ちなみに、トヨタ新社長は報酬を3割返上するという。)
ということは、日産には確かな「明日」があるということだ。
数日前に何かで見たのだが、日産は10年後半からEVを年産5万台規模で生産を開始するという。アメリカでも12年から生産を始め、その規模は10万台をめざすという。
EVではトップを走っているといわれる日産であるが、この生産規模はかなりハードルが高いはずだ。何か秘策があるのか?ゴーン氏は、EV車に対する補助金を利用したうえでガソリン車並みの価格にするという。さては、リチウムイオン電池の大幅なコスト削減に成功したのか?
しかし、どう考えても、一般車並みの200万円(補助金を利用したうえで)というのは、無理っぽい。
環境対応車で出遅れた日産が、存在感を出すためには、これくらいのことを打ち上げなければ、株主総会ももたないというのが真相ではなかろうか。
この日産の野望の結果は、早ければ11年中途に分かる。
言い訳得意のゴーン氏がどのような言い訳をするか、非常に興味があるが、まぁ、この時には、ゴーン氏は既にいないか・・。
2009年5月9日(土)
株がやたらと上がっている。好材料はないと思われるのにだ。
日経平均は、つい3月には7,000円を割り込みそうになったが、8日の終値は9,432円。約35%の上昇だ。
また何時か、ドカンだろう。
そうした中、トヨタの09年3月期の決算が発表された。
営業損益は4,601億円の赤字。前年度は2兆2,703億円!の黒字だったから、一気に2兆7,304億円減少したということになる。
しかも、10年3月期は更に悪化し、8,500億円の営業赤字の見込みだ。
しかし、トヨタの株も上がっている。1月26日の2,750円から8日の3,980円へと約45%上昇。
トヨタの凄いのは、この赤字にも係わらず、配当を続けるということだ。(カルロス・ゴーン日産は、無配にするだろう。)前期140円の配当を40円減配して100円に。
利益剰余金が前期の12兆4,086億円から11兆5,316億円へと減少するが、引続き、天文学的な内部留保を有しているからだろう。
トヨタは、期間従業員を約6,000人削減したが、期間従業員の年収を約300万円とすると、約180億円の経費削減となる。配当を更に6円減配すれば捻出することができる金額だし、利益剰余金の僅か0.16%だ。
企業としての社会的責任が問われるところではある。
(写真)本文とは関係ありません。
マルカ木工という家具屋に住みついて10年になるという、かつての野良ちゃん。スタッフによると、家具を見に来た客を案内するんだとか。本当かな?
2009年5月9日、広島市西区商工センター マルカ木工。
(2009年6月26日、追記)
24日の新聞各紙によると、カルロス・ゴーン日産は、09年3月期の期末配当を「0」にした。
配当「0」は誰にでも予想できたことだが、一方で役員の報酬を25億円(その約半分はゴーン氏の取分だそうだ。)も支給するという。08年度の業績に連動するルールだからそうなるのだそうだ。
この会社、こんなことで、大丈夫なの?
未曽有の自動車不況の中、ちょっとした経営の失敗で「明日がない」という危機意識があれば、ルールを改定してでも払わないだろう。多くの会社は、配当、役員報酬共減額している。(ちなみに、トヨタ新社長は報酬を3割返上するという。)
ということは、日産には確かな「明日」があるということだ。
数日前に何かで見たのだが、日産は10年後半からEVを年産5万台規模で生産を開始するという。アメリカでも12年から生産を始め、その規模は10万台をめざすという。
EVではトップを走っているといわれる日産であるが、この生産規模はかなりハードルが高いはずだ。何か秘策があるのか?ゴーン氏は、EV車に対する補助金を利用したうえでガソリン車並みの価格にするという。さては、リチウムイオン電池の大幅なコスト削減に成功したのか?
しかし、どう考えても、一般車並みの200万円(補助金を利用したうえで)というのは、無理っぽい。
環境対応車で出遅れた日産が、存在感を出すためには、これくらいのことを打ち上げなければ、株主総会ももたないというのが真相ではなかろうか。
この日産の野望の結果は、早ければ11年中途に分かる。
言い訳得意のゴーン氏がどのような言い訳をするか、非常に興味があるが、まぁ、この時には、ゴーン氏は既にいないか・・。