VW パッサート試乗
2015年10月24日(土)
9月25日、VWパッサートの試乗に行ってまいりました。ディーゼルエンジンの不正事件が発覚して約1週間後でした。別に意地悪く、そのタイミングで行った訳ではなく、以前から行ってみたいと思っていたのです。(予定の行動です。)
VWは日本市場で苦戦しています。その理由を試乗により確かめ、パッサリと評論してみたいと・・。
ベンツ、BMWというと高級ブランドというイメージが定着していますが、VWはその高級ブランドというイメージがありません。車そのものの質というか性能は決して劣っているとは思いませんが、まず、そのブランド力がないことが一番大きな問題と思います。
端正な顔立ちですが、もう少し豪華にと思う人もいるでしょう。
全長4,785㎜です。日本でいうとトヨタのカムリクラスです。取り回しが大変です。私はゴルフⅦに乗っていますが、走行中はゴルフの感覚とほぼ同じで、大きさを感じることはありませんでした。
車重1,460㎏。二回り小さいゴルフより140㎏増えているだけです。このクラスでは間違いなく一番軽量でしょう。
トランクが586ℓとデカいです。思わず「デカした」。因みに、カムリは440ℓです。
ホイールベースは2,790㎜とゴルフより155㎜長いです。これだけあると後席は余裕のよっちゃんです。
乗り心地は、ゴルフと同じようですが、より上質にした感じです。静粛性、ピッチングの抑え方、2ランク違うようでした。
この部分はゴルフとほぼ同じです。
メータ回りはゴルフと全く同じです。実はエンジンも基本的には同じなんです。1.4ℓターボ。2クラス違う車に同じエンジンを積むとは、VWのダウンサイジングという思想は徹底しています。
燃費が凄かったです。約10㎞の市街地走行で、13.6㎞/ℓ! なぜ凄いかというとですね、私のゴルフでは12から13の間と思います。基本的に同じエンジンで、140㎏重い方が燃費が良いとは、どのように思えば良いのでしょうか・・。同乗スタッフによると、ゴルフより2シリンダーモードへの切り替えを頻繁に行っているのだとか。それ、ソフトの問題でしょ。ゴルフのソフトを書き替えてよと言いたいです。VWはソフトを書き替えるのはお手の物ですから。
因みに、カタログ燃費は、パッサート20.4㎞/ℓ、ゴルフ19.9㎞/ℓで、ここでもゴルフの負け。
燃費に関してだけは、何人たりとも満足すると思います。
スタッフと排出ガス不正問題について、話し合いましたが、日本ではディーゼルエンジンを発売していないだけに、あまり危機感は持っていないようでした。しかし、この問題は今後の展開次第では、VW本社に与えるダメージは計り知れないものになり、当然ディーラーにもその影響が及ぶことになると思います。平たくいうと、車が売れなくなり、儲からなくなるということです。私自身で言えば、ゴルフの中古価値が下がるというダメージがあると思います。一体、どうしてくれるのよー?