広島交響楽団第417回定期演奏会
2022年05月06日(金)
2日、広島交響楽団の演奏会へ行って参りました。
ショスタコーヴィッチ バレエ組曲「黄金時代」
ショスタコーヴィッチ ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調
トゥビン 交響曲第2番ロ短調「伝説的」
ヴァイオリン:辻彩奈
秋山和慶:広島交響楽団
ショスタコーヴィッチのヴァイオリン協奏曲は、1947年6月から翌年3月にかけて創作されました。
初演は、1955年10月29日、レニングラードで、ソロはオイストラフ、指揮はムラビンスキー、オケはレニングラード・フィルという豪華組み合わせでした。
1953年にスターリンが死去しています。死後しばらくしても封印していたのかな?と思います。聞きようによっては、明らかに対スターリンに勝利した曲ですので。
第一楽章は、陰鬱な低減の響きで始まります。そこにヴァイオリンソロが一条の音でかぶさっていくのですが、それは「一条の光」ではなく、暗闇に誘うような不気味さが漂います。
圧巻は、第三楽章の長大なカデンツァでした。スターリンに戦いを挑むかのような、激しい弓使いで、最終楽章になだれ込みます。調性も明るくなり、スターリンに勝利したように様々な楽器が歌い上げます。
実は、この曲は最近TVで服部百音の演奏で視聴したんです。率直に言って本日の辻彩奈の演奏は激しさが足りずチト物足りませんでした。
3月2日の赤旗です。
この記事によると、井上道義は「自らを2年後、指揮者引退へと追い込み」とあります。あちゃ~、私は小林研一郎と共に大好きな指揮者の二人だったんですけど・・。こりゃ、追っかけをしなきゃいけませんですぞ。
服部百音は、曾祖父に服部良一をいただく、代々音楽一家で、私は、この演奏を視聴するまで、「親の七光り」かと思っていたのですが、こりゃ、只者ではありませんですぞ、と思うようになりました。
約2千人のホールで来場者は4割程度でした、コロナ前は7~8割程度でしたので、半減です。
広島交響楽団は今経営的に危機だと思うのですが、そのことが広響ファンと共有できていないような気がするんですね。
来場者数を公表したらいかがかと思います。
また、将来への投資として、中学生を招待したらいかがかと思います。「音楽の花束」シリーズはマチネーですので、時間的には問題ありません。入場者も定期演奏会よりか更に少ないです。100席あるいは200席程度招待しても全く問題ありません。B席なんてケチ臭いことではなくS席を奢るベシと思います。
保護者も来るでしょうから、入場料アップにも繋がります。
演奏の前にお好み焼きを食べました。
麺無しで620円也です。私流というか塩分制限ですので、ソースもかけません。微妙な味わいで、決して物足りないということはありませんです。