団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

辻井伸行・佐渡裕・BBCフィルハーモニック

2011-03-09 06:47:49 | 音楽
                辻井伸行・佐渡裕・BBCフィルハーモニック

                                             2011年3月8日(火)

 奇跡のピアニスト辻井伸行が、私に奇跡をもたらせました。

 気が付くと、「ブラボー」と叫んでいたのです。
 これまでも、数々の銘演奏に出会い、心の中で「ブラボー」と叫ぶことはあったのですが、声に出してというのは初めてでした。


 この日の演奏は、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番。この曲はピアノ協奏曲の中では、最もダイナミックでスケールの大きい曲の一つです。
 ピアニストは、オケに引けを取らないような、ダイナミックな演奏を要求されます。
 辻井は、決して大きな音量を出すピアニストだとは思いませんが、気迫ではオケを圧倒していたように思います。

 辻井のピアノの技巧が、どうのこうのということは、私には分かりません。
 私が感じたのは、辻井の音楽そのものの気迫ということであり、それが私にとって奇跡の「ブラボー」と叫ばしたのです。


 多くの聴衆もそれぞれ奇跡があったのでしょうか。40数年何百回となく演奏会を聴いてきましたが、この日の聴衆のこんな熱狂は、私が経験する最初で最後となるでしょう。



 ドボルザークの新世界は、クラシックの中でもポピュラーな曲で、FMなどを通じてよく聞いたものですが、「新」発見がありました。第2楽章って、こんなに緊迫感のある楽章とは、ついぞ気が付いていませんでした。
 次に新世界を聞く楽しみができました。
 勿論、佐渡の指揮が素晴らしかったのでしょう。

 その佐渡ですが、飛び上がって指揮をするのは、間違いなく師匠のバーンスタインの影響でしょう。観て楽しませる指揮者でもあり、人気のほどが伺われます。

 BBCフィルハーモニックですが、弦のアンサンブルが素晴らしいと思いました。強音から弱音へ芸当のような演奏をします。ただ、管楽器のボリュームが欲しかったと思いました。



 とまれ、この日の演奏の感動は、永久に心に深く刻み込まれることになります。
 妻も感動したのでしょう、手を上の方に高く上げて拍手をしていました。



・2011年3月4日、広島市中区「広島市文化交流会館」

ブリテン       四つの海の間奏曲
チャイコフスキー   ピアノ協奏曲第1番
ドボルザーク     新世界








 広島市文化交流会館は、約1800人入る大ホールです。
 満席!




 通常ですと、開場は、開演の30分前ですが、チケット完売で早めたのだと思います。




 写真では見えないのですが、椅子を何段にも重ねていました。背が高いので調整したものと思われます。女性でも180センチメートル級が数多くいました。




 プログラムを配らなかったのはいただけませんです。本格的なものでなくてもよいのですから、演奏者や曲の紹介は必要です。


 


 CDや本が飛ぶように売れていました。
 私も最新のCD2枚と、「辻井伸行奇跡の音色」を購入しました。









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