広島交響楽団第377回定期演奏会
2018年2月11日(日)
広響の定期演奏会へは、2回に1回くらい行っています。どうしても聴きたいと思った曲がある場合に絞っているからです。今回は、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番でした。
・・と、ここで訃報があります。私の楽友が1月2日に亡くなりました。奥さまのお話では、心筋梗塞で、正月みんなが集まっているときだったといいます。ベートーヴェンをこよなく愛している方でした。この方は、広島交響楽団の会員になっておられたので、生きておられればこの演奏会で会う機会があったのですが、ただ一言残念です。
寒い日でした。いつも公共交通機関で行くのですが、寒さ対策のため、車で行きました。駐車料金800円也。
広島文化学園HBGホール。広島では一番大きいホールです。
当日席です。
芥川也寸志の交響管弦楽のための音楽ですが、前半が「静」後半が「動」というべきか「激」というべきか、打楽器も加わりダイナミックな曲です。と同時に親しみやすい曲と思いました。
オケが私の聴くところでは、完璧だったような気がします。つい、1月31日の広響の演奏会を聴き、その時は出来が悪いと感じたのがウソのようでした。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/e1ffeab3b3b479202dc83afcd1b16fd7
プロコフィエフは、激しい曲でしたよ。ソロの河村尚子の演奏は初めてですが、顔の表情が千変万化します。この様子を文章にするのは難しいです。顔には口、目、眉と表情を構成する要素があるのですが、それらの組合せで「千変万化」するのです。更に、リズムに合わせて頭を激しく振るものですから、長い髪が飛び跳ねます。これに較べると、ピータ・ゼルキンなんかは表情は全く変わらないと言っていいです。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/32900ddb9e5145c558089aace3f98339
メロディは勿論あるのですが、リズムを主体とした音楽で、私をそのリズムが攻撃するのです。音により私の身体が震えるというか、叩きのめされる感じです。エンディングでは私の身体はガタガタと震えだしました。
最近、NHkのクラシック番組で、プロコフィエフのスキタイ組曲「アラとロリー」作品20を視聴しましたが、面白い曲でしたね。
今後、プロコフィエフの作品がある場合は、広響定期へ行くことにしましょう。
シューマンの交響曲第4番は、プロコフィエフを聴いた後なので特に感じたことですが、メロディです。メロディを感じるんですよ。プロコフィエフのリズムも良いのですが、メロディ曲を聴くと、ほっとするというか、安心します。こちらは攻撃的な曲ではありませんでしたから。
アンコールはピアノの河村と同じ曲をオケも演奏しました。珍しいことですね。
この日のメンバーです。コントラバスに客演主席奏者が加わっていました。いつもより響きがよく伝わってきた感じがしました。
いやー、良い演奏会でした。ブラーヴォーが飛び交いましたですね。下野は確実に広響の実力を上げています、と思います。
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