長野県軽井沢のバス転落事故 ギアはニュートラル?
2016年1月24(日)
長野県軽井沢のバス転落事故は、22日で一週間経ちました。原因究明が遅々として進んでいます。TV報道によれば、ギアがニュートラル状態で、エンジンブレーキが利かず、フットブレーキを踏んだが減速できずに異常走行をした可能性があるとのことです。
ニュートラルだと、エンジンブレーキだけでなく、排出ガスを遮断してエンジンの回転数を抑制する補助ブレーキも利かないとされています。(私のような65歳超の年代では「補助ブレーキ」ではなく、「排気ブレーキ」と言っていましたが、この言葉は廃棄されたのでしょうか・・。)
一つの仮説として、例えば4速から2速へチェンジしようとしても、エンジンの回転が上がり過ぎる場合は、チェンジできないようになっていて、それでニュートラルの状態だったのだろうと言われています。(エンジンが壊れてしまいますからね。)
スピードが出過ぎていたことは確かです。「フットブレーキを踏んだが減速できず」ということですが、確かに慣性が大きいとブレーキを踏んでも減速し難い場合があります。しかし、フルブレーキングをした場合ブレーキ痕が残ると思うのです。今回の事故でもブレーキ痕はありますが、それにしてはフルブレーキングのブレーキ痕に較べると「弱い」です。つまり、フットブレーキの利きが悪くなっていていたのではないか、そのような危機があったのではないかという推測も成り立つと思います。これは、今後の調査を待たなければなりません。
大型バスの運転手さんが、「極力フットブレーキに頼らないでエンジンブレーキと排気ブレーキを多用しながら止めていくのが(大型バスの)運転だと思う」と言っています。「(大型バスの)」というのは、TV局のスタッフが入れた言葉です。「エンジンブレーキ」を多用する」というのは大型バスに限ったことではなく、全ての車両について共通して言えることです。マスコミは(「マスゴミと言われないように)正しく認識してくださいね。ただ、小型車の場合慣性が小さいので、フットブレーキだけでも十分という「場合」があるのです。このバスの運転手さんも、「排気ブレーキ」世代ですね。
現在の「半」自動運転技術を導入すれば、自動車側でスピードをコントロールすることは十分に可能です。一部の車には、ACC(前車追従のクルーズコントロール)が付いています。前の車の速度に合わせて追従して走行するというメカニズムです。これを応用すれば、制限スピード範囲内で車を運行させるというのは、容易に出来ます。国交省は直ちにこの技術を導入するよう法整備をする必要があります。大したお金もかかりませんよ。ドライバーの負担軽減にもなりますし、なにより安全が格段に向上します。
ここで「半」と入れたのは、「自動運転」の定義によるかも知れないのですが、私が考える自動運転とは人間不在でもOKと考えているからです。いま、マスコミが盛んに「自動運転」と言っているのは、ちゃんと人間様が乗っていて場合によればコントロールするんですね。こんなのは自動運転と言っちゃオカシイでしょう。ねぇ、マスゴミさん。
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