団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

プリウスPHV・カムリハイブリッド

2011-11-06 05:57:39 | 環境車
                    プリウスPHV・カムリハイブリッド

                                                    2011年11月5日(土)

 5日の朝日新聞によると、トヨタがプリウスのPHV(プラグインハイブリッド車)を来年1月に発売するということです。

 燃費がガソリン1ℓ当たり61㎞となり、現行のプリウス(32.6㎞/ℓ)の約2倍ということです。 年1万㎞走行時の費用の比較が出ていました。
 PHVが43,300円に対して、現行のプリウスは68,200円とありますので、その差は24,900円です。(走行条件が示されていないので、それが非常に気になりますが・・。というのは、電気料金は深夜と昼間でかなり違いますので。)

 率直に言って、この差では「元」をとるのは困難です。
 PHVの価格は、同紙によると300万円~となっています。ということは現行車(11月のマイナーチェンジ後)との価格差を約70万円と推定(根拠は省略します。)すると、「元」をとるのに28万㎞走らなければなりませんので。

 これでは、普及は難しいでしょう。せめて、その差20~30万円程度にしなければ・・。私は、プリウスの次のモデルチェンジ(2013年)にはなると予想していますが・・。

 このPHVですが、私の記憶によると、アメリカでは248万円~の発売ということです。
 この内外価格差は一体どういうことでしょう。

 内外価格差でいえば、最近発売されたカムリハイブリッドが、その極みです。
 日本では304万円~ですが、アメリカでは25,900ドル!~(1ドル80円で換算すると、約207万円!!!!)

 今の為替水準があまりに円高に振れているというのが最大の要因と思いますが、他にも要因があるように思います。

 それは、トヨタの地域セグメント別営業損益の比較を見れば明らかです。
 「日本」、「北米」、「欧州」、「アジア」及び「その他」地域別の営業損益をみると、日本が唯一大幅マイナスで他はプラスなのです。しかも北米の営業益が一番多いのです。(2011年3月期)

 つまり、トヨタはアメリカでは営業益を挙げているので値下げ余地があるのに対して、日本では営業益を出すため高い価格設定にしようという動機が働いているのです。
 しかも、カムリハイブリッドはアメリカでは現代のソナタという強敵がいるのに対して、日本では他メーカーに競合車がありません。トヨタは、こういう場合、平気で高い価格設定をします。

 日本の消費者はなめられたものです。


 それはともかく、モデルチェンジ後のカムリのスペックをソナタと比較すると、カムリの大健闘が見えてきます。

        市街地  ハイウェイ  複合モード  価格
・カムリ     18.3   16.6     17.4     25,900$~
・ソナタ      14.9   17.0     15.7     25,795$~
・カムリ(旧)  13.2   14.9            27,050$~
(単位:㎞/ℓ)


 ただ、ソナタはリチウムイオンを搭載しているのに対して、カムリは依然ニッケル水素です。今後、リチウムイオンのコスト削減が課題ということでしょう。




 カムリハイブリッド。




 ソナタハイブリッド。


 ソナタハイブリッドの方がカッコ良く見えます。カムリがセダンなのに対して、ソナタがクーペ風だからでしょう。高速の燃費がソナタの方が良いのも、このデザインの差と思います。

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