団塊世代の人生時計

 団塊世代として生きてきた「過去」、「現在」、そして「未来」を、自分自身の人生時計と共に綴り、「自分史」にしてみたい。

会議で決定

2016-11-03 15:43:17 | 社会

会議で決定

2016年11月3日(木)

 小池百合子東京都知事が、珍妙なことを言っています。豊洲の盛り土問題で、以前、「空気が決めた」と言っていたものが、今度は「会議で決めた」と言い出しました。

 2日の朝日新聞です。盛り土をしない方針を2011年8月の部課長会議で「地下にモニタリング空間を設置することが、担当の新市場整備部の方針として確認された」とあります。

 

 部内の会議で、意志決定をすることはありません。というか、会議にそういう権能はありません。意志決定をする前段階で、方向性を議論して方針を確認するということはあります。しかし、決定は、あくまで権限を有する職にあるものが、ハンコを押した(決裁した)段階です。

 今回の事例で言えば、「実施設計」の決定権者が、決済をした日であり、問われているのは、その決定権者が誰かということです。

 ということで、小池氏が明らかにしなければならないのは、決済権者が誰であったかということです。

 

 

 小池氏は、部課長会議で決定したと主張しています。

 

 その部課長会議の責任者である、宮良眞新市場整備部長(当時)は、「打合せだった つくらないのはダメだと言っただけである」と主張しています。この方の方がスジが通っています。

 もっとも、実施設計の決裁者がご自身であれば、責任は当然あります。

 

 小池氏は、8人の責任者を特定したと言っています。そして、この人達の処分の手続きを進めるということです。しかし、会議で言ったことで、責任を問われるなんてことはありません。あくまで、権限があるかどうかです。仮に、懲戒処分を行った場合、不服申し立てがでれば、権限の無い人の場合は、懲戒処分は無効ということになります。

 

 小池氏のこの問題で、カッカ掻痒なのは、文書を基本にして調査を進めていないのではないかということです。

 例えば、歴代市場長が「知らなかった」と申し立てていると、それを信用しちゃっています。嘘を言っているかも知れません。例えば、盛り土をしていないことが記載されている文書にハンコを押していれば、当然知っているという前提になりますね。

 その当時のトップの石原珍太郎知事がどのように係わっていたかということに関して、追及が温いです。当時の石原氏がハンコを押している文書をすべて洗い出して、そこに「盛り土」のことがないかどうか完全調査する必要があります。恐らく、何らかのハンコを押している文書は存在すると思います。それを基に石原氏を追及するのでなければ、「知らぬ存ぜぬ」で逃げられちゃいますよ。

 

 この方は、80~90%が移転に反対と言っています。仮にこれが実情であれば、豊洲への移転は相当難しいと思います。

 私は、前にも書きましたが、最初からボタンのかけ間違いですので、中止以外に有り得ないと思います。

 今後もこの問題を注視続けます。

 

 

 

 

 


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