水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

1月6日

2008年01月06日 | 日々のあれこれ
 新年二日目の練習は、チューニングの確認とアルメニアンダンスの合奏。つくづく思うのは、合奏に向かう姿勢と授業に向かう姿勢とはほとんど変わらないということだ。主にマイナスの方の意味で。
 年末の冬期講習のとき、大事な話をメモしない生徒が目に付いた。なぜ彼らは書かないのか。書かない理由の第一は、おそらく「書きなさいと言われていないから」である。第二が「その話の大事さに気づかないから」。第二の理由もそれが大事だと言われればそう思うし、言われなければそう思わないという意味では、第一の理由と本質はそう変わらない。彼らはけっしてふまじめなわけではないし、やる気がないわけではない。寒い中わざわざ講習に参加してきて、私語もせずに机に向かい、私の話を聞こうとしているのだから。世間にあふれる高校生像から見れば、それだけでも偉いとほめてあげるべきことであろう。しかし、せっかく来たのだから、もっと自分で考えようよ、自分からやってみようと言いたくはなった。ただ座っていても成績はあがらない。書けと言われていることだけを書くのでは、頭はよくならない。書かないよりはもちろんいいのだけれど。こちらが黒板にきれいに書いてあげたことは、きっちりノートをとる。すばらしい(とこっちが思っている)話も、板書しないと書かないし、ちゃらちゃらっと書いただけでもメモってくれない。これはうちの学校だけの問題ではないような気がする。
 こういう授業態度と同じように合奏している状態というのは、まさにうちのバンドの実体であり、問題点だ。ここをいかに脱皮するか。ただ目の前の音符を吹くのではなく、音楽にすること。1を述べて10をわかってほしいなどとは思っていない。そんなのは、経験者の多いバンドでやることであって、音符の長さも知らずに入部してくる部員たちにそれを求める方が無理なのだ(中学校って音楽やってないんだっけ?)。こちらだって音楽のプロではないのだからから偉そうなことを言うつもりはない。まず1~10までは口移しで教えるので、11と12は自分で応用してくれることをきっちり求めることをやっていきたい。
 
コメント
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