水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

夏のおわり

2008年08月25日 | 日々のあれこれ
 夜、妹夫婦から「サザンのコンサートに来てるけど大雨」とのメール。 
 え? 横浜に来ているの? ていうか、どうやってチケットとったのだろう。
 チケットさえ手に入れば、夫婦で休みをとって福井からはるばる出てくることになんの不思議もない。
 このライブに行きたかった人は、日本中に何十万人もいただろう。
 「勝手にシンドバッド」を聞いた時は高校生だった。
 当時は、しょせんコミックバンドだろう、一発屋だろいうと言う人も多かった。
 井上陽水、さだまさしという路線を歩んできた自分にとっても、おもしろそうだけどそれだけだな、といった扱いのバンドだった。
 「いとしのエリー」よりもいい歌(歌謡曲)は、ほかにたくさんあった。
 しかし大学生になり、授業をさぼって(つまりごく普通のある日)そろそろ起きて動き始めようかとしていた夕方、ラジオから「夏をあきらめて」が聞こえてきたときの衝撃は今もおぼえている。
 それ以来サザンのファンになった … というわけではない。
 でも、いつも身近などこかにその存在があるという点で同世代の一員であり、新曲が出ればとりあえずカラオケで歌えるぐらいにはなっていた。
 おれらの世代で、カラオケに行ってサザンを一曲を歌わないことは、めったにないのではないか。
 コンクールもインターハイもオリンピックも終わり、天気的にもすっかり夏の終わり。
 そして今年の夏は、なにかもっと大きな終わりの象徴ではないか、それが何であったのかは後でみんなが気がくようなものではないか、と感じさせるようなサザンの最後のライブだった。
 つい夜中までテレビをみてしまった。あの場所に居合わせた人たちがうらやましい。
コメント (2)
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