水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

遺伝子

2010年08月30日 | 日々のあれこれ
 最初の集合のあとジャージを取りに車にもどろうと外に出たら、熱風が全身を覆う。
 衰えるどころか、威力を増している気さえする今年の暑さだが、よくこんな中で運動部は練習するなと思ってグランドを見たら、半分ぐらいしかやってなかった。賢明かも。
 部活はまあそれとして、外回りのお仕事の方は大変だ。
 こんな暑さでもトレーニングをするプロレスラーの方も。
 山本小鉄氏が急死されたので、突然そんなことを思う。
 新日本プロレスの鬼軍曹とよばれた山本小鉄氏。
 現役レスラーとしてよりも、コーチとして、また審判や解説者としての氏のイメージが強いが、あの前田日明が小鉄氏の前では直立不動になるというほどの鬼コーチだった。
 プロレスラーのトレーニングといえばスクワットだ。
 竹刀をもつ鬼コーチの前で、3000回、4000回とスクワットしていると、汗で水たまりができるという話をきいて、すさまじいなと思ったものだ。
 そういえば中3のとき、柔道の時間にふざけてて先生に怒られて、罰として腕立て伏せを500回やらされた(1時間かかった)ときはつらかったなあ。
 そういえば、金沢産業展示館での新日本プロレス興業の試合前、ベンチプレスをしてる木村健吾のそばにふらふらっと近寄ったら、怒られたなあ。
 「ふつうはね、トレーニングっていうのは、疲れたら終わり。でもプロレスラーのトレーニングはそこから始まるんだよ」と言った『ジャイアント台風』の馬場氏の言葉も印象深い。
 お亡くなりになった小鉄氏の68歳という年齢は、いまの時代早いなあと言わざるをえないが、小鉄氏の育てたレスラーを列挙するなら、そのあまりの偉大さにおどろく。
 生物学的遺伝子ではないが、氏の薫陶を受けた、氏の教えを受け継いだという意味の遺伝子は、太く広く受け継がれている。
 人にものを教える人生として、こんな幸せなことはないのではないだろうか。
 
コメント (1)
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