水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

北陸大会

2018年08月12日 | 日々のあれこれ

 コンクール北陸大会を聴きに、金沢歌劇座へ。歌劇座って … 、かっこつけちゃって。昔のまま観光会館でいいではないか。外観は昔と変わらないものの、内装がきれいになり、イスも座りやすかった。中に入るのは何年ぶりだろう。大学の卒業式は寝坊して入れなかったから、五輪真弓コンサートを聴いた大学3年以来か。
 せり出してる部分が広く、黒っぽいステージを見ながら、普門館みたいだなと、学生のときは知らなかった単語を用いた感慨がおこる。演奏メンバーが入場するとまず座らせて数を確定する、そののち改めて各団体ごとに配置を取り直させるという方式で入れ換えを行っている。15分進行は他支部と変わらないが、よりスムーズにすすんでいるようにみえた。
 北陸大会高校の部前半の1番は富山南高校。普通の学校で、普通の生徒が普通の顧問のもとで頑張って、ここまでこれるという、お手本のようなバンドだ。もちろんその「ふつう」の積み重ねがなかなかできないのだが。
 4番目の小松明峰高校は、別格というしかないサウンド。最近はほとんど聴かなくなった「フーサ」だが、こんなにいい曲だったのかと思えた。
 西関東や東関東に比べると、地方支部は層が薄いと言われることがある。北陸や四国はとくにそう言われやすいし、たしかにそれはある。聴いた6団体のなかには埼玉では県大会に行くのが難しいかなと感じたバンドもあった。しかし、不思議なもので頂点の高さは変わらない。
 ちょうど高校野球で百数十校参加する県の代表と、29校しかいない福井県代表とが甲子園で試合したとき、必ず神奈川や埼玉が勝つかというとそうでもないのと同じかもしれない。
 小松高校の「イーストコーストの風景」を聴いて、また演奏してみたくなった。
 武生商業高校は存在感が別格。演奏自体は曲を完全に手中におさめた感じがなく、あぶなっかしいところが逆に魅力とも言えるようにも聞こえる。全国大会を見据えた日程ですすめてらっしゃるのかもしれない。来月、植田先生には男祭りでまたお世話になる。
 ひさしぶりの金沢歩きなので、お隣にある21世紀美術館に初めていってみようと思ったが、さすが年間観客動員数日本3位だ、チケット売り場が大行列だった。無料ゾーンだけふらっとして、片町、竪町に足をのばす。昔はなかったイタリアンバルなる店で休憩したのち、基本にかえろうとターバンカレーでロースカツカレー(小)。金沢カレーという単語も昔はなかったような気がする。変わらない街の空気感は、落ち着くものがあった。

コメント
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