水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

「仕組み」化(4)

2019年11月30日 | 学年だよりなど
2学年だより「仕組み」化(4)


 何かをきっかけに、急にやる気が出てくることはある。
 突然目の前の霧が晴れたように、これをやろう、やってやろう、おれならできると思ってしまうような経験は、誰しももっている。
 そこで一歩踏み出せるかどうかが、まず第一の関門だ。
 さらに、踏み出したとして、その行動を継続できるかどうかが、次の大きな関門になる。
 いちいちやる気を出さないとやれない状態では、ものごとは続かない。
 とにかくやってしまう体質になってしまうのが手っ取り早い。
 将来の夢や目標が定まっていなくても、さしあたり勉強や部活というわかりやすい目標でがんばるという体験を身体にしみこませておくといい。


 ~ 必要なのは、「やればできる」と思える自信。それを持ち続けながら勉強できる耐久力だと思います。つまり、時間をかけて勉強を持続できる力です。
「そんなことは分かっているよ、でも続けられないんだ」と僕も思っていました。届かない目標に向かって勉強を続けるということは非常に大変なことです。
 勉強を続けられない理由の多くは、不安にあるのだと思います。自分が全力で挑んだ結果、手が届かない可能性、つまり自分の本気の底を知ってしまう不安です。
 この不安は一生続きます。自分が本気を出してもできないかもしれない不安は、社会人になっても、彼女ができても、起業しようと思っても、どんなときも僕らの前にやってきます。
 受験で知ってしまう自分の底なんてたかが知れています。ここで全力で当たれなかったら、将来同じような状況でもやはり不安に負けて全力を出さずに諦める選択をしてしまうのではないでしょうか。
 とりあえず受験勉強なら、たくさん時間をかければ制覇できるはずです。勉強量は裏切りません。頭の回転なんていらない。それを信じて勉強し続けることです。 (石井洋介『19歳で人工肛門、偏差値30の僕が医師になって考えたこと』PHP) ~


 やればやっただけ結果が伴うことは、そうそうあるものではない。
 勉強や部活も、努力と結果は比例していないと思う人がいるかもしれないが、人生における様々な問題と比べてみるなら、これほどはっきりと成果が見えるものはない。
 続ける仕組みを作れれば、結果は自然についてくる。
 そのプロセスの質があがっていれば、人生のどこかで何らかの成功は必ず訪れる。


 ~ 結果よりプロセスを心から大切に思うとき、幸福になるのに待つ必要などない。仕組みが進んでいれば、いつでも満足できる。そして仕組みは、はじめに思い描いたものだけでなく、さまざまな形で成功を収めることができる。 (ジェームズ・クリア『複利で伸びる1つの習慣』PanRolling) ~
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