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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

友田真隆先輩

2021年11月01日 | 学年だよりなど
1学年だより「友田真隆先輩」


 昨年の秋、陸上部の友田真隆先輩が400mで全国優勝したことを知っている人もいるだろう。
 その後、彼は東京理科大への進学を決める。「陸上を続けるのは難しいでしょう」と言っているのを聞き、職員室では誰もが「もったいない」と思いながらも、一方で友田くんらしいなとも感じていた。将来は、研究者として新薬開発に携わりたいという目標があると聞いていたからだ。
 先日、日本インカレ(日本学生陸上競技対抗選手権大会)で友田君が優勝したというニュースがはいってきた。一年生で? という驚きと、競技を続けていたのか、という二重の喜びがあった。
 陸上界では、理科大の学生が全国優勝という出来事に驚きが広がったようだ。
 『Number』『月刊陸上競技』など様々な媒体で執筆されているスポーツライターの酒井政人氏が、インタビューしている。


~ 日本インカレで見事1位に輝き東京理科大史上初の快挙を果たしたのは、実力者がひしめくメジャー種目「男子400m」に出た友田真隆だ。なんと1年生である。しかも、自己ベストとなる46秒35で制した。
 友田は埼玉県の私立男子校の川越東出身。文武両道を掲げる進学校である。高校時代は薬学部を目指しながら陸上部に所属して練習に励んだ。昨年10月に行われた全国高校大会の男子400mで優勝している。当時のベスト(46秒51)は、昨年の高校ランキングトップだった。
 友田は成績評定も高く、指定校推薦で東京理科大への進学を決めたものの、大学で競技を続ける気持ちは一切なかったという。そのため、昨年10月から半年間全く練習をしていなかった。
 「固定観念で、理科大で競技を続けるのは無理だと思っていたんですけど、大学に入ってもやることがないなと思って、陸上部に顔を出したんです。すごくいい雰囲気で練習をされていたので、結果はどうであれ、イチから頑張ろうと思いました」(「PRESIDENT onLine」10月17日)~


 神楽坂、葛飾、野田キャンパスなどに点在する東京理科大の陸上部員は、あわせて100人を超えるが、専用の練習場などはなく、公共の施設を利用して週二回の練習を行っているという。


~「1回の練習時間は水曜日が2時間半、土曜は3時間くらい。走る練習は1週間で、この2回だけです。あとは個人で週に1、2回ウエイトトレーニングなどをしています。その時間も1時間くらいですね」~


 強豪大学は、毎日のように練習を行うのが普通だ。種目によっては、朝練もある。
 メディアで見かける有名な監督、輝かしい実績をもったコーチたちが指導にあたる大学も多い。
 しかし、理科大はそもそも練習場所が限られ、部員達の多くが実験や実習に時間を割かれるのが普通だ。限られた時間のなかで、自分たちで練習メニューを考えて行う活動――。
 実は、この環境が、友田くんに合っていたのだ。
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