2学年だより「自信(3)」
まずは健康であることが、何にもまして大事であることは論を俟たない。
ただし、何をもって「健康」とするかは、実は人によって様々だ。
時代や地域、国や民俗によっても、その定義はかなり違った様相を見せる。
健康に見えることが大切だからといって、「よおし、筋肉つけて脂肪を減らして、ボディビルダーみたいな体を作ろう、そうしたらモテモテだ!」という発想は、ちょっと浅はかな考えのようだ。
~ 完璧なボディを手に入れる必要はない。女性が性的な魅力を感じるのは、健康で有能な、長生きしそうな男だ。大部分の女にとっては、普通の体形で合格点なのだ。
そればかりか、「パーフェクト」は「グッド」の敵である。素晴らしい体形は「最高の健康状態」を表わす一方で、「ジム通いで頭がいっぱいの、不実なナルシシスト」のサインでもある。モテにおいて、ひどい体形からよい体形に変わることの恩恵は計り知れないが、よい体形からプロのアスリートのような並外れた体形になることの恩恵は限られている。女が求めるのはよい遺伝子、健康的な彼氏、長く一緒にいてくれる父親であり、スーパーヒーローではない。
シックスパックの腹筋は必要ない。洗濯板のような腹部は間違いなく魅力的だろうが、脂肪をそぎ落とし、コアマッスルに信号を送ることばかりに気を取られていると、たいていの女性の目には気持ちの悪いうぬぼれやに映る。女性による評価では、このような「素晴らしい肉体」をもつ男性は、より健康的で適度な脂肪をもつ男性よりも魅力に欠けることが多い(感染症や病気、飢え、そのほかの困難を生き延びるために脂肪はエネルギー源として必要だから)。体脂肪率を「完璧な腹筋」レベル(約4~6%)にまで減らすには長い時間がかかる。その時間を、ほかの特性を身につけたり、あるいはパートナーとなる女性のために使うことができるだろう。 ~
シックスパックのアスリートや芸能人は、モテモテじゃないですか! という声が聞こえる。
しかし、それは筋肉そのものへの魅力というより、そういう体をつくっている、その人自身の魅力であるはずだ。
そもそも、彼らにしたって日常的に腹筋を見せながら暮らしているわけではない。
なんとなくシュッとしている、ひきしまった体つきをしている雰囲気がただよっていて、実際に脱いでみたらすごかったということだろう。
ムキムキそのものではなく、そこまで自分を追い込んでトレーニングできる能力の方に、女性は心惹かれる傾向が高いと考えるべきではないか。
そして、その自分を追い込む過程で身に付けていく、意志の力や自信が大切なのだ。
アスリートや芸能人でなくても、何事をなしとげた人はかっこいい。
ぱっと見、いわゆるイケメンでは全くない人なのに、何事かをなしとげている人は、実にかっこよく見える。そういう意味で、見た目ではなく中身が大事だ。
そして、そういう意味での自信ある「見た目」であることが、「健康」だと言えるのだろう。
まずは健康であることが、何にもまして大事であることは論を俟たない。
ただし、何をもって「健康」とするかは、実は人によって様々だ。
時代や地域、国や民俗によっても、その定義はかなり違った様相を見せる。
健康に見えることが大切だからといって、「よおし、筋肉つけて脂肪を減らして、ボディビルダーみたいな体を作ろう、そうしたらモテモテだ!」という発想は、ちょっと浅はかな考えのようだ。
~ 完璧なボディを手に入れる必要はない。女性が性的な魅力を感じるのは、健康で有能な、長生きしそうな男だ。大部分の女にとっては、普通の体形で合格点なのだ。
そればかりか、「パーフェクト」は「グッド」の敵である。素晴らしい体形は「最高の健康状態」を表わす一方で、「ジム通いで頭がいっぱいの、不実なナルシシスト」のサインでもある。モテにおいて、ひどい体形からよい体形に変わることの恩恵は計り知れないが、よい体形からプロのアスリートのような並外れた体形になることの恩恵は限られている。女が求めるのはよい遺伝子、健康的な彼氏、長く一緒にいてくれる父親であり、スーパーヒーローではない。
シックスパックの腹筋は必要ない。洗濯板のような腹部は間違いなく魅力的だろうが、脂肪をそぎ落とし、コアマッスルに信号を送ることばかりに気を取られていると、たいていの女性の目には気持ちの悪いうぬぼれやに映る。女性による評価では、このような「素晴らしい肉体」をもつ男性は、より健康的で適度な脂肪をもつ男性よりも魅力に欠けることが多い(感染症や病気、飢え、そのほかの困難を生き延びるために脂肪はエネルギー源として必要だから)。体脂肪率を「完璧な腹筋」レベル(約4~6%)にまで減らすには長い時間がかかる。その時間を、ほかの特性を身につけたり、あるいはパートナーとなる女性のために使うことができるだろう。 ~
シックスパックのアスリートや芸能人は、モテモテじゃないですか! という声が聞こえる。
しかし、それは筋肉そのものへの魅力というより、そういう体をつくっている、その人自身の魅力であるはずだ。
そもそも、彼らにしたって日常的に腹筋を見せながら暮らしているわけではない。
なんとなくシュッとしている、ひきしまった体つきをしている雰囲気がただよっていて、実際に脱いでみたらすごかったということだろう。
ムキムキそのものではなく、そこまで自分を追い込んでトレーニングできる能力の方に、女性は心惹かれる傾向が高いと考えるべきではないか。
そして、その自分を追い込む過程で身に付けていく、意志の力や自信が大切なのだ。
アスリートや芸能人でなくても、何事をなしとげた人はかっこいい。
ぱっと見、いわゆるイケメンでは全くない人なのに、何事かをなしとげている人は、実にかっこよく見える。そういう意味で、見た目ではなく中身が大事だ。
そして、そういう意味での自信ある「見た目」であることが、「健康」だと言えるのだろう。