2学年だより「修学旅行のこと(補足)」
Jリーグやプロ野球のキャンプや、部活の合宿というのは、そもそも何のためにあるのだろう。
プロの人がこの時期に温かい土地でキャンプをはったり、みなさんが夏休みに涼しいところへ出かけるのは、身体的に少しでも練習しやすい環境を求めるためだが、もう一つ大事が要素がある。
メンバーが寝食を共にし、個々の日常から離れることだ。練習して食事して寝て起きて、練習してミーティングして……という「浮世離れ」した生活をともにすることが目的だ。
すると、自分と他者との境界が曖昧になってくる。誰かが次に何を言い、何をするかがなんとなくわかるようになる。共に生活していた集団が、あたかも一つの有機体のように動くようになる。
試合中は、あいつはあの辺にパスを出すはずだと意識してから走り始めたのでは遅い。無意識の段階で身体が先に動く必要がある。そういう意識を共有できるようになるには、通常の練習だけでなく、合宿のような非日常の体験が有効だ。
修学旅行も、合宿に近い。なにゆえ一緒にいるのかわからないような人々と、なぜか仲間感が生まれてしまう行事が、こういう旅行だ。
1 部屋にタオルもドライヤーもありますし、売店に日用品は売ってますし、コインランドリーもあります。たかだか4泊の旅行に南極探検のような荷物は不要です。衣類などをざっくり送ってしまったなら、後は小さなリュックくらいで身軽に集合しよう。
2 ホテルは、部屋を出たら街中と同じです。浴衣やスリッパで歩いてはいけません。雪道用のゴツい靴を普段履きするのが大変なら、はきやすいシューズを一足送るという手もあります。
3 日頃の様子から、どう見ても部屋中散乱させそうな人がいますね。部屋が乱れすぎて、財布が見つからない、ルームキーが見当たらないなどという事態になると、自分のせいで仲間をいやな気分にさせます。気を遣い合いましょう。
4 みなさんの旅行にはたくさんのスタッフの方が関わっています。旅行会社の方、バスの運転手さん、食堂のスタッフさん、レンタルスキーの方などすべての人にきちんと挨拶できるように。インストラクターの先生には返事もしっかり。
5 貴重品の管理は自分でしっかりしよう。そもそも大金を持って行かないのが一番です。カードや電子マネーを使う、旅行支援クーポンを使えば現金はそんなにいりません。
6 修学旅行でのスキーは、文武両道の学校方針を具現化したもののひとつです。純粋なレジャーではありません。ものすごく寒いけど、がんばって二日半の実習に取り組んでください。
スキーを滑ってごはんを食べて、寝て起きて、また滑ってたくさん食べて……という暮らしをしよう。
部屋では英単語を言い合う。静かに勉強したかったら食堂に行けばいい。
せいいっぱい浮世離れしよう。同学年同士の漠然とした一体感は、今後のみなさんの貴重な財産になるだろう。
Jリーグやプロ野球のキャンプや、部活の合宿というのは、そもそも何のためにあるのだろう。
プロの人がこの時期に温かい土地でキャンプをはったり、みなさんが夏休みに涼しいところへ出かけるのは、身体的に少しでも練習しやすい環境を求めるためだが、もう一つ大事が要素がある。
メンバーが寝食を共にし、個々の日常から離れることだ。練習して食事して寝て起きて、練習してミーティングして……という「浮世離れ」した生活をともにすることが目的だ。
すると、自分と他者との境界が曖昧になってくる。誰かが次に何を言い、何をするかがなんとなくわかるようになる。共に生活していた集団が、あたかも一つの有機体のように動くようになる。
試合中は、あいつはあの辺にパスを出すはずだと意識してから走り始めたのでは遅い。無意識の段階で身体が先に動く必要がある。そういう意識を共有できるようになるには、通常の練習だけでなく、合宿のような非日常の体験が有効だ。
修学旅行も、合宿に近い。なにゆえ一緒にいるのかわからないような人々と、なぜか仲間感が生まれてしまう行事が、こういう旅行だ。
1 部屋にタオルもドライヤーもありますし、売店に日用品は売ってますし、コインランドリーもあります。たかだか4泊の旅行に南極探検のような荷物は不要です。衣類などをざっくり送ってしまったなら、後は小さなリュックくらいで身軽に集合しよう。
2 ホテルは、部屋を出たら街中と同じです。浴衣やスリッパで歩いてはいけません。雪道用のゴツい靴を普段履きするのが大変なら、はきやすいシューズを一足送るという手もあります。
3 日頃の様子から、どう見ても部屋中散乱させそうな人がいますね。部屋が乱れすぎて、財布が見つからない、ルームキーが見当たらないなどという事態になると、自分のせいで仲間をいやな気分にさせます。気を遣い合いましょう。
4 みなさんの旅行にはたくさんのスタッフの方が関わっています。旅行会社の方、バスの運転手さん、食堂のスタッフさん、レンタルスキーの方などすべての人にきちんと挨拶できるように。インストラクターの先生には返事もしっかり。
5 貴重品の管理は自分でしっかりしよう。そもそも大金を持って行かないのが一番です。カードや電子マネーを使う、旅行支援クーポンを使えば現金はそんなにいりません。
6 修学旅行でのスキーは、文武両道の学校方針を具現化したもののひとつです。純粋なレジャーではありません。ものすごく寒いけど、がんばって二日半の実習に取り組んでください。
スキーを滑ってごはんを食べて、寝て起きて、また滑ってたくさん食べて……という暮らしをしよう。
部屋では英単語を言い合う。静かに勉強したかったら食堂に行けばいい。
せいいっぱい浮世離れしよう。同学年同士の漠然とした一体感は、今後のみなさんの貴重な財産になるだろう。