3学年だより「没入力(2)」
昨年、テレビのバラエティ番組で、タレントの小倉優子さんが大学受験をする企画があった。
チェックしてた人はいるだろうか。「よくある企画だな、さすがに早稲田は無理だろう」ぐらいの気持ちで見始めたが、サポートにあたるのが「ドラゴン桜」のブレーンだったので興味がわいた。
その一人、西岡壱誠氏(2学年だよりNo.46~49で紹介)は言う。
~ 企画がスタートしたときの小倉さんは、中学レベルの英語も不安な状態で、入試のある2月まで、1年ほどしかありませんでした。しかも、子育ても、タレントとしての仕事もあるなかで、勉強に使える時間は、1週間に15時間程度です。
それでもお手伝いしようと思ったのは、小倉さんが変わりたいと考えていらしたからです。小倉さん自身が、今の自分の状態から全然違う状態になりたいと考えていたから。僕らがお手伝いすることできつと小倉さんの何かが変わると思ったからです。
小倉さんには、3人のお子さんがいますが、小学3年生の長男に勉強を教えようとしたとき、うまく教えられない自分に気づき、思わずハッとしたそうです。「子どもたちのためにも、自分は今のままではいけないんじゃないか。もっと『頭がいい人』にならなきゃいけないんじゃないか」。そう思ったのだそうです。
そういうふうに「今の自分から、全然違う自分になりたい」という切実な思いを持っていらしたから、僕はお手伝いしたいと思いました。
受験も最後は、運の勝負です。実力とは別に運よく受かる人はいますし、運悪く落ちる人もいます。けれど、どんな結果になったとしても、高い目標に向けて努力した体験は、その人の人生にとって必ずプラスになります。頑張ったことが報われないわけはない。そんな思いを持って、小倉さんの勉強をサポートしてきました。 (西岡壱誠『頭がいい人は○○が違う』日経BP)~
がんばると、報われる。ただし、その報われ方は人によってさまざまだ。
大学入試という人生における一過性の出来事において、希望を叶える人もいれば、うまくいかなかい人もいる。うまくいかなかったからこそ、その後の人生を有意義なものにできた人もいれば、別の形で報われていることに気づけない人もいる。
結果はどうなるかわからない。ただし「がんばってみる」という大前提は必要だ。
小倉優子さんの合否を伝える番組では、彼女の総勉強量を「411日間、2102時間」と紹介していた。お子さんが3人いて、もちろん生計を立てるためのお仕事をしないといけない。
この期間、「毎朝4時に起きて、仕事と子育て以外はすべて勉強時間にあて」たという言葉には、なんの誇張もないだろう。早稲田大学・教育学部という第一志望に受からなかったものの、この頑張りで得たもの、そして白百合女子大での四年間は、きっと人として大きな成長をもたらすことだろう。
仕事も子育てもない人たちは、最低でも彼女の3倍やれるのではないだろうか。
昨年、テレビのバラエティ番組で、タレントの小倉優子さんが大学受験をする企画があった。
チェックしてた人はいるだろうか。「よくある企画だな、さすがに早稲田は無理だろう」ぐらいの気持ちで見始めたが、サポートにあたるのが「ドラゴン桜」のブレーンだったので興味がわいた。
その一人、西岡壱誠氏(2学年だよりNo.46~49で紹介)は言う。
~ 企画がスタートしたときの小倉さんは、中学レベルの英語も不安な状態で、入試のある2月まで、1年ほどしかありませんでした。しかも、子育ても、タレントとしての仕事もあるなかで、勉強に使える時間は、1週間に15時間程度です。
それでもお手伝いしようと思ったのは、小倉さんが変わりたいと考えていらしたからです。小倉さん自身が、今の自分の状態から全然違う状態になりたいと考えていたから。僕らがお手伝いすることできつと小倉さんの何かが変わると思ったからです。
小倉さんには、3人のお子さんがいますが、小学3年生の長男に勉強を教えようとしたとき、うまく教えられない自分に気づき、思わずハッとしたそうです。「子どもたちのためにも、自分は今のままではいけないんじゃないか。もっと『頭がいい人』にならなきゃいけないんじゃないか」。そう思ったのだそうです。
そういうふうに「今の自分から、全然違う自分になりたい」という切実な思いを持っていらしたから、僕はお手伝いしたいと思いました。
受験も最後は、運の勝負です。実力とは別に運よく受かる人はいますし、運悪く落ちる人もいます。けれど、どんな結果になったとしても、高い目標に向けて努力した体験は、その人の人生にとって必ずプラスになります。頑張ったことが報われないわけはない。そんな思いを持って、小倉さんの勉強をサポートしてきました。 (西岡壱誠『頭がいい人は○○が違う』日経BP)~
がんばると、報われる。ただし、その報われ方は人によってさまざまだ。
大学入試という人生における一過性の出来事において、希望を叶える人もいれば、うまくいかなかい人もいる。うまくいかなかったからこそ、その後の人生を有意義なものにできた人もいれば、別の形で報われていることに気づけない人もいる。
結果はどうなるかわからない。ただし「がんばってみる」という大前提は必要だ。
小倉優子さんの合否を伝える番組では、彼女の総勉強量を「411日間、2102時間」と紹介していた。お子さんが3人いて、もちろん生計を立てるためのお仕事をしないといけない。
この期間、「毎朝4時に起きて、仕事と子育て以外はすべて勉強時間にあて」たという言葉には、なんの誇張もないだろう。早稲田大学・教育学部という第一志望に受からなかったものの、この頑張りで得たもの、そして白百合女子大での四年間は、きっと人として大きな成長をもたらすことだろう。
仕事も子育てもない人たちは、最低でも彼女の3倍やれるのではないだろうか。