水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

変わる

2023年07月09日 | 学年だよりなど
3学年だより「変わる」




 小倉優子さんをサポートした西岡壱誠さんは、受験指導の会社を経営し、「ドラゴン桜」の監修にも携わっている。ただ西岡氏自身、勉強に目覚めたのは遅かった。
 私立の中高一貫校に入学したものの、まったく勉強に手がつかず、進級さえあぶないと言われ続ける。しかし、後に師匠とよぶ先生との出会いで、「自分は変わりたい」と思うようになり、偏差値35からの挑戦で、二浪して東大に入った苦労人だ。




~ みなさんは、大学受験というものを、どのように捉えていますか?
「学歴を得てキャリアを築いていく通過点」だと捉える人が多いかもしれません。
 けれど、僕は少し違う考えを持っています。ただそれだけのことなのであれば、大学受験がこんなに人の心をざわつかせるわけがない、と。芸能人の大学受験企画がテレビで人気を集め、『ドラゴン桜』の漫画やドラマが多くの人の心をつかみ、大学受験について語り合いたい気持ちにさせるのには、ほかの理由があるはずです。なぜでしょうか?
 それは、大学受験が「自分を変えるきっかけ」になるからなのだと思います。
 偏差値35から東大を目指し、合格した経験は、間違いなく僕の人生を変えてくれましたし、東大にかぎらず、自分を変えたいという思いで大学入試に挑み、実際に変わったという経験をお持ちの方は、少なくないと思います。
 僕が、小倉さんの大学受験を応援することにしたのは、「今の自分から、全然違う自分になりたい」という切実な思いを持っていらしたから、僕はお手伝いしたいと思いました。  (西岡壱誠『頭がいい人は○○が違う』日経BP)~




 そもそも「変わる」とは、どういうことか。
 何がどう変わったとき、「あの人は変わったね」と評価されるのか。
 手っ取り早いのは、外見を変えることだろう。
 髪を染める、眉を剃る、メイクする、二重まぶたにする、お歯黒にする(いないか)、ボトックス注射をする……。
 タトゥーを入れる、奇抜なファッションをする、超高級ブランドを身に付ける、ダイエットしたり、筋トレしたりする……。
 見た目の変化は、その気になればすぐにでも可能だ。
 ただし、みなさんが例えば超高級なスーツを身に付けて街を歩く姿を想定したとき、なんとなく微妙な雰囲気になりそうな気もするのだ。びしっと着こなせる子もいるだろうが。
 就活の学生さんを想像するとわかりやすい。彼らのリクルートスーツは、ほとんどの学生さんがキマっていない。だらしなく見えたり、七五三に見えたり。
 その人自身と外見との関係が、何かおかしいと他人に思わせるとき、その原因は何か。
 いろんな要因がある。大きく言えば人生経験であったり、常日頃の暮らしぶりであったり。
 衣服で言えば、服そのものへの理解や、シチュエーションの判断ミスだったりする。

コメント
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