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水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

変わる(3)

2023年07月13日 | 学年だよりなど
3学年だより「変わる(3)」




 しつこいけど、変わるためには「地道力」が必要だ。
 暑い日々のなかで、「よおし今日もがんばろうと!」と言ってるようでは、地道力が足りない。
 がんばっているようではダメで、そう思う前にやりはじめてしまうシステムを作ろう。
 そもそも「頑張っている」状態は長続きしない。
 人間のからだがそのように出来ているからだ。
 がんばって、やる気に満ちあふれた状態が延々と続くと、人間の身体は壊れてしまう。
 ハイテンションが延々と続くのは、治療が必要な状態だ。
 人間のからだは、動きはじめるとほどよく「やる気」がわいてきて、そのうち徐々に減っていくようにプログラムされている。
 やる気がなくなった時、無理に頑張ろうとしても、かえって逆効果になる。
 時間をむだに費やすだけだ。
 やる気を必要としない作業を行うか、むしろ休むかを選択する。
 やる気に関係なく、朝起きて、顔を洗って歯を磨いてご飯を食べて……の流れにのって自然にやることを決めておく。




~ アスリートは、長期戦です。
 長期戦でパフォーマンスを上げていくには、体のプログラムに逆らわないことです。
 アスリートは、人一倍まじめで一生懸命な性格な人が多い。
 そうでないと、誰もがたどり着けない頂(いただき)に登ることはできないからです。
 やる気が出ないと「自分は、ダメな人間ではないか」と責めてしまいがちです。
 これは、精神的な道徳論であって、科学ではありません。
 パフォーマンスを上げるには、科学的であることも重要です。
 やる気というと、つい精神的に捉えがちになるのが、落とし穴なのです。
 やる気も、脳のプログラムなのです。
 集中力が続かないのも、集中を続け過ぎてしまうと、脳がサーバーダウンしてしまうからです。
 集中力が続かないのではなく、続かないようにプログラムされているシステムが、正常に機能しているだけです。
 やる気が出ないときは、ルーティンを淡々とすることです。
 ルーティンとは、やる気が出なくてもできる決まりごとなのです。
 やる気がないとできないルーティンは、ルーティンではありません。
 やる気は、ここ一番に取っておきましょう。 (中谷彰宏「メンタルで勝つ方法」)~




 やる気には波がある。人の心には波がある。
 自分がどんなふうに波にのっていける人間なのかを知るのも、この時期の大事な経験だ。

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