水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

1月14日

2008年01月14日 | 日々のあれこれ
 朝、南古谷中前のコンビニで、「昨日よかったですよ。すっごく迫力ありました」と声をかけていただいた。ありがたいことだ。ただし、このコンビニではあまりに大人っぽい雑誌を購入することは控えねばなるまい。
 文化祭、バッハザール、虹のいえ、アンコン、ジョイント、ニューイヤーとふりかってみると、いろいろな問題点はあるにせよ、いい本番を重ねてきているという感覚がある。一番の原因は、人数だろうか。去年も一昨年も新体制になったときは50名を越えていなかった。せっかくいい感じできているのだから、もっといい演奏を目指したいものだ。いまの状態でやっていければ、そして欠席が減れば、それだけでこれまでよりもいい条件で定演、コンクールを迎えられるのは間違いない。
 いま人間関係的にはどうなのだろうか。ひょっとしたら私に見えていないだけで、いろいろあるのかもしれないが、それは組織というのはそういうものだ。いい音楽をつくるという一点については全員が心を一つにしてやっていけばいい。その活動を通して人として成長するのが部活の目的だ。プロのミュージシャンは、いい音楽をお客さんに提供することがすべてだ。われわれは、それ以上に自分たちの成長という大きな目標をもつ。だからこそ、あいさつ、返事、そうじ、といったことも大事だ。このメンバーでやっていければ、必ずいい結果が出ると確信できている。あとは顧問だな。不思議なもので、自分の中でよくわかっていない部分は、うまく演奏できていないし、よくわかっている部分はハーモニーもきまる。不思議でもなんでもなく、あたりまえのことか。千秋しぇんぱい以上に勉強せねば。
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南古谷ニューイヤーコンサート

2008年01月13日 | 日々のあれこれ
 昨日は雨、今日は強風。寒い。
 今年の正月の福井は、久しぶりに日本海側らしいお天気だった。妹の嫁ぎ先に年始にうかがったが、越前海岸で何年かぶりに波の花をみた。
 寒くても、基本的に雨も雪もふらないのが、表日本の冬である。この時期にニューイヤーコンサートを企画できるというのが、こちらのいいところであろう。
 おかげさまで、演奏の終了とともに割れんばかり(はおおげさか)の拍手をいただく。幸せなことだ。こういう本番を経験させてもらうことで、また上達できる。寒いとか言ってたらばちがあたる。
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TADウインド

2008年01月12日 | 日々のあれこれ
 和光市で行われたTADウィンドシンフォニーのコンサートの出かけた。
 「不朽の吹奏楽名曲特集」というタイトルで、プログラムは、以下の曲+コンクール課題曲。
  フェスティヴァル プレリュード/A.リード
  マスク/F.マクベス
  吹奏楽の為の組曲第一番/G.ホルスト
  シンフォ二ア ノビリシマ/R.ジェイガー
  アルヴァマー序曲/J.バーンズ
  セイントアンソニー ヴァリエーション/W.ヒル
 こういう曲をプロの演奏で聴けるコンサートはめったにない。CDで聴いたり、中高生の演奏を聞いたり、過去に演奏したことがあったりした曲ばかりで、名曲であることは知っていたが、ライブでちゃんとした演奏を聴いてはじめて、なるほど名曲だと実感できた。アルヴァマーなどは泣きそうになった。他の曲で泣きそうになった年配にお客さんもいたのではないだろうか。まあ、しかし、プロのミュージシャンとはすごいものだ。たった一つの音でハートをわしづかみにする(この言い方古いかな)。たった一つの音でだいなしにしてしまうという経験は過去何度もあった。
 課題曲での発見は、ブレンドということ。課題曲選びの際に、このパートがよわいからこの曲はだめかも、的な発想をしてしまいがちだが、それは言い出せばきりがない。純粋なソロ部分をのぞけば、あわさった時のサウンドがどうなるかだ。さらに言えば、うちは、現時点での音と半年後の音ではまったくちがうはずだから(そうでないと困るし)、そのへんの予測も大事になってくる。
  
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更級日記

2008年01月11日 | 日々のあれこれ
 あづま路の道の果てよりも、なほ奥つ方に生ひ出でたる人、いかばかりかはあやしかりけむを、いかに思ひ始めけることにか、世の中に物語といふもののあんなるを、いかで見ばやと思ひつつ …

 2年古典は「更級日記」に入る。授業中に次の問(教員の専門用語で「発問」といいます)を思いついた。
「いかばかりかはあやしかりけむを」とあるが、誰が誰をそう思っているのですか。ノートに書きなさい。
 う~ん、今年最初のいい発問である。いい発問というのは、事前の何時間かの予習より(そんなにしてないけど)も、授業中のある一瞬に思いつくことが多い。
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夜スペ

2008年01月10日 | 日々のあれこれ
 部員を駅まで送った帰り、車のラジオで藤原校長先生の話をきいた。塾と提携した補習授業「夜スペ」で、いま話題になっている方だ。今回の件について都教委が待ったをかけたという報道があり、それで賛否両論いっきに話題になったが、実際にはいろんな下準備をやられていたようだ。とくに英語については、これまでも同主旨の企画を続けていて、その成果をもとに国語や数学でも行うことにしたという。「よのなか科」の設置も有名だが、力のある人が校長になると、公立の中学校でも、これだけのことができるのだというお手本だろう。教育の問題については、たくさんの人が様々な意見を言い、いろんな案がだされるが、実際に学校を変えうるのは現場の教員でしかない。そして質の高い改革をやれる人となると、やはり東大を出ているぐらいの知力はないといけないのかとも思った。いや、東大を出ているだけじゃだめか。文科省がいかに無能かを考えれば。川越市の中学校に長年勤務し、「プロ教師の会」として多くの本を出版し発言されてきた河上亮一先生も東大の経済学部出身である。わが母校金沢大学教育学部OBが本を出したという話はきいたことがない。やはり偏差値と仕事能力の相関は高いと思ってしまう。
 ただ、今回の件で、一番心配しているのは、やはり現場の先生というか他の中学校の校長先生ではないかな。和田中でやれることがなぜうちの学校ではやれないのかと言い出す保護者が何人も出てくることが予想されるから。
 遅れている子の補習も進んでいる子用の塾的な講習も、全部まかなおうとしている我々が忙しいのも当然だ。
 
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3学期

2008年01月08日 | 日々のあれこれ
 始業式に先だって行われた全国大会出場選手壮行会で、「全力少年」と「校歌」を演奏した。選手入場にどれくらい時間がかかるかによって、曲の長さが決まるのだが、そんなリハーサルをやる予定はない。ていうか、ちゃんとしたイベントにするなら、本当はそれくらいのだんどりはしたいのである。毎回のことながらぶっつけ本番の演奏。伝統ある共学校とかだと、こういう壮行会は徹底してやるのだろうなあ。チアリーダーのダンスがあったりして。そういうこだわりがないところが川東の特徴というか、良い点というか、物足りない点というか、見方はそれぞれだろうが、イベント大好き人間としてはちと寂しいのはたしかだ。
 これまで選手入場では「ロッキー」を演奏し、曲の方があまっていた。「全力少年」にして、直前にサイズをさらに縮めて演奏したら、入場が終わる前に曲が終わってしまった。残念! 楽器を組み立て、打楽器も体育館にはこび、演奏したのは校歌をあわせても3分に満たない。もったいないような気もするが、それでも生演奏は大事。これも大事な本番。こういうところで手を抜くようでは、演奏会のお客さんは増えない。うん、まちがいない。次回はもっとちゃんと準備しよう。
 それにしても、全国選抜大会に出場できる部活とは、どんだけすごいことか。吹奏楽におきかえたなら、とんでもないレベルだ。野球やサッカーは、強い選手が集まりやすい学校に勝つことは難しいが、今回壮行したウェイト部や少林寺拳法のように、主に高校から始める競技なら、本校の生徒はこれほど強いのである。誇りだ。うちもがんばらねば。
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1月7日

2008年01月07日 | 日々のあれこれ
 昭和天皇が崩御された日。古典の授業で「亡くなる」という意味の表現を教えていて、その時の様子を少し話したことがあった。みんなの顔には「何の話?」と書いてあった。さもありなん。20年も前の話なのだ。その日、記帳はしなかったが、皇居にはでかけた。テレビはNHK教育以外、すべて追悼番組。もちろんお笑いなどもってのほかである。ちまたでも、いろんなことが自粛され、ラグビー高校選手権の決勝が中止になってしまったのだ。
 今日はアルメニアンダンスの他に、明日の選手壮行会で演奏する曲の練習。
 部活後、学年便りや古文単語再テストの作成。帰宅してモノマネを見る予定。平和だ。
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1月6日

2008年01月06日 | 日々のあれこれ
 新年二日目の練習は、チューニングの確認とアルメニアンダンスの合奏。つくづく思うのは、合奏に向かう姿勢と授業に向かう姿勢とはほとんど変わらないということだ。主にマイナスの方の意味で。
 年末の冬期講習のとき、大事な話をメモしない生徒が目に付いた。なぜ彼らは書かないのか。書かない理由の第一は、おそらく「書きなさいと言われていないから」である。第二が「その話の大事さに気づかないから」。第二の理由もそれが大事だと言われればそう思うし、言われなければそう思わないという意味では、第一の理由と本質はそう変わらない。彼らはけっしてふまじめなわけではないし、やる気がないわけではない。寒い中わざわざ講習に参加してきて、私語もせずに机に向かい、私の話を聞こうとしているのだから。世間にあふれる高校生像から見れば、それだけでも偉いとほめてあげるべきことであろう。しかし、せっかく来たのだから、もっと自分で考えようよ、自分からやってみようと言いたくはなった。ただ座っていても成績はあがらない。書けと言われていることだけを書くのでは、頭はよくならない。書かないよりはもちろんいいのだけれど。こちらが黒板にきれいに書いてあげたことは、きっちりノートをとる。すばらしい(とこっちが思っている)話も、板書しないと書かないし、ちゃらちゃらっと書いただけでもメモってくれない。これはうちの学校だけの問題ではないような気がする。
 こういう授業態度と同じように合奏している状態というのは、まさにうちのバンドの実体であり、問題点だ。ここをいかに脱皮するか。ただ目の前の音符を吹くのではなく、音楽にすること。1を述べて10をわかってほしいなどとは思っていない。そんなのは、経験者の多いバンドでやることであって、音符の長さも知らずに入部してくる部員たちにそれを求める方が無理なのだ(中学校って音楽やってないんだっけ?)。こちらだって音楽のプロではないのだからから偉そうなことを言うつもりはない。まず1~10までは口移しで教えるので、11と12は自分で応用してくれることをきっちり求めることをやっていきたい。
 
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新年おめでとうございます

2008年01月05日 | 日々のあれこれ
 おくればせながら、新年おめでとうございます。2008年の練習がはじまりました。本年もよろしくおねがいいたします。
 1月13日 南古谷ニューイヤーコンサート@東邦音大(南古谷駅より徒歩15分)におこしください。「アルメニアンダンス パートⅠ」を15:00ころ演奏予定です。

 週刊ポストに載っていた曽野綾子氏の文章。

「ミシュランガイドの調査員はどうせ外国人だろうが、果たして日本の味がわかるのか、とか、いろいろな論議があると言うが、問題は決める方ではなく、それをありがたがる消費者の方にあるだろう。
 味も、人生の生き方も、つまりは自分で決めればいいのだ。文科省がこう言った。教育委員会がこういう方針を打ち出した。会社の意向はこうである。社会の風潮がこちらに向いて来た。そういうことは大した問題ではない。自分の舌、生き方の好みが、おいしいもの、すばらしく思える人生を選択する能力を持っていなければならない。
… 人生で、自分独特の眼を養うことは、成功した人生を送る秘訣である。今世間を動かしているのは、空気である。空気が読めないのを嘆く前に、空気を気にしすぎる病気も自覚した方がいい。空気を読み過ぎるという重篤で悪性の病気にかかると、今度はそうでない人を脅すようになる。既にもう、その徴候は見えていると私は時々感じている。
 誰もが自分のいいと思うものを、可能な限度の中で、自分の眼力で発見する。それがこの上なく、自由で楽しい人生だ。」

 どんな演奏がいい演奏なのか。いい音楽なのか。人の心をうつのか。
 ひとりよがりではなく、自分を客観化できないということでもなく、たしかにこれはこうだ、と言えるようなものを身につけられるようになりたいと、年のはじめに思いました。
 


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