水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

11月16日(土)

2019年11月16日 | 日々のあれこれ
第8回学校説明会 部活紹介演奏「宝島」

全国高校ラグビー予選埼玉県決勝
 川越東vs浦和 17vs29 
 初の花園出場は叶いませんでした。応援ありがとうございました。
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「仕組み」化

2019年11月15日 | 学年だよりなど
  2学年だより 「仕組み」化


 生活パターンをどう作るかも、仕組み作りの重要な要素だ。
 一日のうちには、勉強に適した時間、運動に適した時間、創造力にあふれる時間、単純作業に適した時間、身体の成長に必要な時間など、さまざまな時間帯がある。
 それらの性質は、睡眠との関係で決定する。
 基本的に、十分な睡眠をとったあとの数時間が、脳が最も知的に活動できる時間だ。
 目覚めてから数時間のうちは、新しいことをいくらでも学べる。
 基本的に、目覚めてから十数時間経過すると、脳の中身は酩酊状態とほぼ変わらなくなる。
 学校で授業を受け部活をし、その後に塾に通う場合、よほどうまく体調を整えないと結果がでにくいのは、脳の働きとの関係に原因が求められるのではないだろうか。
 一日を有効に使うためには、まず睡眠の質を高めることが大切だ。


 ~ 睡眠の最大の役割は脳のリフレッシュだ。起きている間、脳は外界から入ってくる膨大な情報を神経細胞のつなぎ目であるシナプスを通して処理している。シナプスは情報を処理すると強度が高まるが、この強度には上限があるという。
「上限に達すると脳全体が過活動の状態になり、学習も情報の重みづけもできなくなりますが、眠ることでこの強度が元に戻り機能も正常化するのです。」
 乱暴に言うと、一日使っていっぱいになったゴミ箱が、眠ることで空に戻るイメージだろうか。この、元に戻るためにかかる時間が、必要な睡眠時間だと推測されるという。個人差はあるが、8割くらいの人にとって必要な睡眠時間は7~8時間といわれる。若いほど睡眠時間が必要で、中学生なら9~10時間寝てもおかしくない。反対に60歳以上になると7時間以上眠れる人は少なくなる。 (熊谷わこ「脳科学的時間術 最前線」週刊AERA) ~


 十分な睡眠がとれると、脳内のゴミがすっきり処理された状態になる。
 人間の意志決定を行う前頭前野はすっきりしていて、何かを決定するのは朝が一番だ。
 意志決定だけでなく、さまざまな判断、感情のコントロールなど高度な精神活動を行うのが前頭前野だが、使えば使うほど疲労していく。
 ベッドから出ようか5分寝ようか、今日は何を着ていこうか、何を食べようか……。こういうちょっとした意志決定も前頭前野を少しずつ疲労させていく。
 スティーブ・ジョブズがそんなことに脳を使いたくないと毎日黒のタートルネックとジーンズで過ごしていたのは有名な話だが、他にもたくさんの人の例はあげられる。
 なぜ毎日同じシャツを着るのかと問われたマーク・ザッカーバーグはこう述べる。
「何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。」
 脳という資源をムダにしない毎日を過ごすために、ルーティンを決めておくことは有効なのだ。
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アンサンブルコンテスト

2019年11月14日 | 日々のあれこれ
11月14日(木) アンサンブルコンテスト@久喜総合文化会館

  打楽器八重奏 金田真一「ソナチネ」
  金賞をいただきました! 応援ありがとうございます!!
  県大会は、12月16日(月)です。
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具体化(2)

2019年11月11日 | 学年だよりなど
2学年だより「具体化(2)」


 大学に受かること自体が目標では、なぜいけないのか。
 一般に言われる「目標」が示すものは、一時的な幸福を表す言葉にすぎない。
 大学に合格することも同じだ。
 第一志望の大学に合格した――自分もうれしいし、家族も、仲間も喜んでくれるだろう。
 それは、合格したという事実を褒め称えたいからではない。
 そこにいたるまでに頑張ってきた過去への賞賛だ。
 そしてこれから過ごすことができるであろう未来へ希望だ。
 積み上げてきた努力を知っているからこそ、心からねぎらい、同様にこれからもいい時間を過ごしていくであろうとことが予測できるから、期待する。
 明らかに何の努力もしないで受かった人を見て、どう感じるかを想像してみれば、それはわかる。
 過去と未来の間にある象徴的な一瞬を「目標」という言葉は表している。
 そう考えると「目標」自体は、「そのこと」でなくてもいい。
 大事なのは、その目標に向かってどんな時間を過ごすか、どんな自分になれるかだ。


 ~ 自分の部屋が散らかっているので、きれいにするという目標を立てたとしよう。もし片づける気力を奮い起こせたら、ひとまず部屋をきれいにできるだろう。ところが、もともと部屋が散らかった原因である、だらしなく溜めこむ癖を続ければ、ほどなく新しいガラクタの山を目にして、また片づける気力が湧くまで待つことになる。同じ結果に追われ続けるのは、その裏にある仕組みを変えないからだ。原因に対処せず、症状を抑えただけである。
 目標達成は生活を一時的に変えるにすぎない。これは改善について考えるとき、直観に反する考え方だろう。わたしたちは結果を変えなければと思いがちだ。しかし結果は問題ではない。本当に変えなければならないのは、結果をもたらす仕組みである。結果レベルで問題を解決すると、一時的に解決するだけだ。永久に改善するためには、仕組みレベルで問題を解決する必要がある。入力するものを直せば、出力結果は自ずと直るだろう。 (ジェームズ・クリア『複利で伸びる1つの習慣』PanRolling) ~


 ベスト8入りを果たした日本ラグビーチームへの賞賛を私たちが惜しまないのは、選手みんながどれほどの過去を積み上げてきたかに、思いをはせることができるからだろう。
 仮にベスト8入りできなかったからといって、その価値は失われるものではない。
 達成した「目標」そのものが、人間の価値を決めるということではないのだ。
 十分な努力を積んでいても 結果が出なかったときに、距離のある人たちからは賞賛されないだろう。しかしその過程で、自分は大きく変わる。それをわかってもらえる人も周りにいる。
 目標達成の瞬間にいたるまでに、どんな時間を過ごしたいのか。
 つまり、具体的に、どんな「仕組み」を、自分の生活の中につくっていくのか。 
 「目標」自体より大切のは、「仕組み」のだんどりだ。
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具体化

2019年11月08日 | 学年だよりなど
2学年だより「具体化」


 この時期、三年生の「志望理由書」や「自己推薦書」を添削する機会がある。
 一般公募推薦やAO入試で求められるそれらの文書は、かなり質の高いものが求められる。
 二、三回直して、気持ちが十分に伝わるものを書き上げられる人と、なかなか形にならない人とに分かれる。何が違うのか。
 漠然と「この大学に受かればいいな」程度の思いで書いていると、なかなか完成しない。
 文章自体の技術はそれほどでなくても、こんな勉強をしたいという思いが強い場合は、日本語的助言をすると見違えるものに生まれ変わる。
 大学で何をやりたいかについて、具体的なイメージがどれくらいあるかの差だ。
 なかなか形にならない人には、いったんその文章を書くことを中断して、以下の項目を記入してもらう。みなさんは、近い将来、全員に書いてもらう予定だ。


1 あなたが志望する学部・学科はどんなことを研究するところですか。
2 その学部・学科で扱うテーマに関連して、今、世界や日本で、どのような問題が起きていますか。
3 上で答えた問題の背景・原因には、どのような事情があると言われていますか。
4 志望する学部・学科の内容に関して、これまでにどんな本をこれまで読みましたか(または読む予定ですか)。これまでにどんな経験をしましたか(する予定ですか)。
5 あなたが、その学部・学科で、研究したいことを、具体的に、人にわかるように説明してください。
6 あなたは将来、どんな職業につき、どんな仕事をしたいと考えていますか。
7 そういう職業につきたいと思い始めたのはいつごろですか。またそのきっかけは何ですか。
8 そのような自分の目標を実現するために、高校時代にどのようなことをしてきましたか。
9 あなたは、性格面でどのようないい点をもっていますか。どういう点がアピールできますか。
10 それを具体的に表すエピソードを書いてください。
11 あなたが志望する大学の教育理念はどういうものですか。
12 あなたが志望する大学の学部・学科に所属する大学の先生を誰か知っていますか。そして、その先生はどんな研究をしていますか。
13 あなたが志望する大学の特徴はなんですか。他大学とはどの点が違うと思っていますか。
14 あなたがその大学を志望する最も大きな理由はなんですか。
15 入学後、どんな学生生活を送りたいと考えていますか。


 推薦入試にかぎらない。成功した先輩と、思うように結果が出なかった先輩との差は、気持ちの持ちようにあった。
 たんに大学に合格したいのではなく、大学生になりたい、大学でこのような勉強をしたいという気持ちの強い子、具体的に思い描ける生徒は伸びる。
 逆に、大学に受かることだけを目標にしていると、最後の段階で伸ばしきれない。
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習慣化(4)

2019年11月05日 | 学年だよりなど
2学年だより「習慣化(4)」


 何事かを成し遂げる「人」がいて、成し遂げられた結果としての「事」がある。
 人と事との関係は、土と実の関係に似ている。
 立派な実、味のよい実、ずっしりとした重みのある実をつくるのに必要なのは、肥えた土地だ。 それは化学肥料を投与してつくる土地ではない。
 やせた土地によそからもらってきた立派な苗を植えても、よい実はならない。
 土がよければ自ずから実る。つまり、事を実らせるには、人を肥えさせなければならない。
 人を肥えさせるにはどうすればいいか。
 ○○君という土壌を肥えさせるにはどうしたらいいか。
 たぶん特効薬はない。人という土を育てるのが習慣だ。
 習慣とは、無意識にし続けられる行為ではない。歯磨きでさえ時に面倒になるように。


 ~ 何も「走ること自体が善である」と考えているわけではありません。走ることはただの走ることです。善も不善もありません。もしあなたが「走るなんていやだ」と思うのなら、無理して走る必要はありません。走るも走らないも、そんなのは個人の自由です。僕は「さあ、みんなで走りましょう」みたいな提唱をしているわけではありません。
 ただ僕個人に関して言えば、走るという行為は、それなりに大きな意味を持っていたということです。というか、それが僕にとって、あるいは僕がやろうとしていることにとって、何らかのかたちで必要とされる行為なんだというナチュラルな認識が、ずっと変わることなく僕の内にありました。そういう思いが、いつも僕の背中を後ろから押してくれていたわけです。酷寒の朝に、酷暑の昼に、身体がだるくて気持ちが乗らないようなときに、「さあ、がんばって今日も走ろうぜ」と温かく励ましてくれました。 (村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫) ~


 書くために必要な習慣だと自覚し、しかも30年以上ランニングを続けてきた村上氏でも、「身体がだるくて気持ちが乗らない」日はある。
 意図的に、かつ少しの努力を伴って実行し、積み上げていくものを、習慣とよぶべきなのだろう。
 決まった時間に机に向かい、決めただけの勉強をすること。
 気持ちが乗らない日も、部活で疲れ切った日も、ほんの少し机に向かうこと。
 朝決まった時間に目覚めること、いただきますと言ってごはんを食べ、自転車を漕いで駅に向かい、決まった電車に乗って英単語を覚え、登校して、あいさつして、授業を受けて、掃除をして、部活に向かう … という日常を淡々とこなしてゆくこと。
 身の丈に応じて、自分なりに努力を続けること。
 身の丈に応じて将来を夢見、少しずつ前に進んでいくこと。 
 そんな地道な毎日のくりかえしが、土壌をじっくり育てていく。
 ちょっと時間があいたとき、英単語を覚えるか、ゲームをするか。
 端的に言ってこの二つしかなくて、未来の方向性も二つあるというだけのことだ。
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「にじの家」ふれあい祭り

2019年11月03日 | 日々のあれこれ
11月3日(日)「にじの家」ふれあい祭り
 
 「宝島」「パプリカ」「センターフォールド」「アイデア」
 「ハレ晴れユカイ」「オーメンズオブラブ」「ユーキャントストップザビート」

 ありがとうございました!!
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急転直下

2019年11月01日 | 大学入試
明日、朝日新聞が書きそうなことを書いてみた。


 来年から大学入試に導入される予定であった、英語の民間試験利用が延期されることになった。これまで、様々な批判を受けながらも、予定通り実施すると萩生田文科大臣は答えていたが、事態は急転したかっこうだ。高校現場では、今月一日から民間試験利用のための「共通ID」取得申請がはじまるところだった。多くの受験生、つまり今の高校二年生は、先月のうちに来年の「英検」の予約金3000円を納入している。大学も、民間試験の成績をどう判定に用いるかを決定して、受験生に通知していた。すでに大きく進行していたのだ。しかし、現実には問題が山積し、解決されないままでもあった。

 最も大きな問題は、受験機会の公平性が確保されていない点だ。そもそも、民間の英語試験は受験できる場所がかぎられる。最も受験者の多い実用英語技能検定試験、いわゆる「英検」でさえ、二次試験レベルになれば実施されない県がある。もともと受験料が高額なうえに、宿泊をともなわなければ実施会場に行けない生徒は、受験料以外に、交通費や宿泊費用もかかる。逆に都市部に暮らす、裕福な家庭の受験生であれば、練習をかねて複数回受験することも可能だろう。このような都市部と地方との大きな格差をどうすればいいのか。誰もが疑問に思い、受験生をもつ親であれば不安に感じるのは当然だ。そのことを尋ねられた萩生田文科大臣は、それぞれの「身の丈」に応じて対応してほしいと述べた。格差をなくすのが仕事である大臣の発言としては、あまりに不用意であったと言わざるを得ない。期せずして、大きな反発をうみ、今回の急転直下の決定となったということだろう。

 今回の決定は急だったかもしれないが、入試制度の改革自体は何年もかけて準備されてきたことであった。安倍首相の諮問会議として設置された「教育再生会議」が、高校と大学の接続のあり方の見直しを答申したのは、2013年である。グローバル化が進む社会に対応できる人材の育成のために、英語教育のあり方が問題となり、「読む」「書く」に偏重する大学入試を改める方向に大きく舵が切られることになった。そして「話す」「聞く」の技能は、民間の英語試験で測る方向で話がまとまる。

 教える側である高校も、選抜する側の大学でも、実施に対しては強い危惧が表明された。しかし、大学は国からの補助金交付というという大きな足枷をもつ。いわんや高校をや。この流れはとめるべくもなく、実施自体は動かしようがないという流れのなかで、関係各所で工夫が重ねられた。方向性が定まって数年、当初心配された様々な問題は解決に向かっていたのだろうか。実施が近づき、当事者性をもって技術的な問題が検討されればされるほど、あまりにも杜撰なままであることにみなが気づくことになる。

 民間試験の利用は、新年度からの実施が見送られ、2024年実施を目指すという。つまり自信をもって実施できる体制になるまで、今時点から4年を要するということであり、その状態でありながら来年見切り発車しようとしていたわけだ。ここにくるまでに、どこか立ち止まって考え直すタイミングはなかったものか。現状を見る限り、文科省には新制度を実施できる体制が整っていなかったのだ。まさに今の教育行政の「身の丈」に合う結果となったと言えまいか。
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習慣化(3)

2019年11月01日 | 学年だよりなど
  2学年だより「習慣化(3)」


 小説家の村上春樹氏は、走ることを習慣にしている。
 小説家としてデビューしたのが30歳。33歳でランニングを始め、以来30年以上にわたり、毎日1時間、平均で一日約10㎞走ることをかかさないという。現在も冬はフルマラソン、夏はトライアスロンに挑み、もちろん作品も書き続けている。


 ~ 日々走ることが僕にとってどのような意味を持つのか、僕自身には長い間そのことがもうひとつよくわかりませんでした。毎日走っていればもちろん身体は健康になります。脂肪を落とし、バランスのとれた筋肉をつけることもできますし、体重のコントロールもできます。しかしそれだけのことじゃないんだ、と僕は常日頃感じていました。その奥にはもっと大事な何かがあるはずだと。でもその「何か」がどういうものなのか、自分でもはっきりとはわからないし、自分でもよくわからないものを他人に説明することもできません。
 でもとりあえず意味が今ひとつ把握できないまま、この走るという習慣を、僕はしつこくがんばって維持してきました。三十年というのはずいぶん長い歳月です。そのあいだずっとひとつの習慣を変わらず維持していくには、やはりかなりの努力を必要とします。どうしてそんなことができたのか? 走るという行為が、いくつかの「僕がこの人生においてやらなくてはならないものごと」の内容を、具体的に簡潔に表象しているような気がしたからです。そういう大まかな、しかし強い実感(体感)がありました。だから「今日はけっこう身体がきついな。あまり走りたくないな」と思うときでも、「これは僕の人生にとってとにかくやらなくちゃならないことなんだ」と自分に言い聞かせて、ほとんど理屈抜きで走りました。その文句は今でも、僕にとってのひとつのマントラ(注:神や仏への祈りと誓いの言葉)みたいになっています。「これは僕の人生にとってとにかくやらなくちゃならないことなんだ」というのが。 (村上春樹『職業としての小説家』新潮文庫) ~


 功成り名を遂げた方々の本を読んでいると、不思議な共通点に気づく。 
「何か」をなしとげる人は、毎日「別の何か」を継続して行っていることだ。
「別の何か」は、特殊なことではない。
 経営者に多いのは「毎日仏壇の水を替え、手を合わせる」習慣だ。
 日記をつける、寝る前に本の一節を読む、トイレ掃除をする……。
 表面に現れてこない習慣は、きっと他にもいろいろあるにちがいない。
 中央大学学生課に長く勤められた高梨明宏氏は、「毎日お手伝いをしている生徒は、必ず合格する」と述べていた。「風呂掃除の係」「皿洗い担当」というような家での仕事を。
 学生、スポーツ選手、企業など様々な分野で目標達成のコンサルタントを行っている原田隆史氏も、「目標設定用紙」のなかに、毎日続ける習慣を記入する欄がある。
 「何か」を達成するためには、入れ物を育てなければならない。
 「身体」という入れ物を。それはたぶん土のようなもので、土を育てる働きをするのが「別の何か」なのではないだろうか。
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