折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

梅の歌 二首

2006年03月05日 13時03分15秒 | 雨水
 
けさは、近くの自然公園に梅の花を探して散歩。
昨日と同様、快晴、今日は気温も17度まで上がるのだとか。

ウォークマンを聴きながら、カラオケなんかじゃありません!
イタリア語講座を聴きながらのソクソクソクソク・・・・
脚の回転の速いこと! まるで Allegro Vivace 



明け方は氷点下に冷え込んで、霜の降りた道の脇をながめながら、梅の花。
ありました、ありました。



あちらこちらの梅をさがしては、一枚また一枚。

          紅梅の白梅となる夢の底    秋元不死男



様々な彩りがあって。



あなたが薔薇のご親戚だというのが、よくわかります。



そしてほのかな香り?



まだこれからですか?




桜花ほどではなくても、そこは親戚、梅の花の合い間に青空が控え目です。

いにしへびとの心をとらえて離さなかったわけが、少しは理解できます。




(due poesie di oggi) 新古今集より

   梅の花にほひをうつす袖のうへに 軒漏る月のかげぞあらそふ  藤原定家 

   梅が香にむかしをとへば春の月 こたへぬかげぞ袖にうつれる  藤原家隆


◇◇◇



途中出会った水仙の花。



  And then my heart with pleasure fills
  And dances with the daffodils.

ここでもちょっぴり、ワーズワースの世界に。



これは、木蓮の大木? (まちがってたらすみません)
「先っちょは、それ以上お日様に近づいたらあかんよ、やけどするぞ!」



ツバキも健在。
         赤い椿白い椿と落ちにけり   河東碧梧桐 かわひがしへきごとう



これはボケの花。
             木瓜の花風吹くたびに山乾く  福田甲子雄



帰り道の端に沈丁花。
                疲れゐて沈丁の香をすぐまとふ  加倉井秋を

そして、どこまでも穏やかな春の朝の山の連なり。


(左 由布岳 右 鶴見岳 手前 高崎山)





コメント (17)
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