朝、ふと思いました。
ずっと以前、よく疲れ果てていたことを・・・・。
自分にまつわること、すべてについてです。
私の心は、とても狭いそこら近所を、ただぐるぐる廻ってたんでしょう。
それで余計に目が廻って、起き上がれなくて・・・・。
(アネモネ 2006.3.11)
青い空、白い雲、とくに夕焼けの雲に、はるか遠くの山々。
眠れない夜は、外に出て星空をしばしながめることがありました。
ほんと、よくありました。
流れ星を見つけるまで、とか。
いったいどこへ向かってるんだろう・・・・。
(una poesia di oggi)
春の雲人に行方を聴くごとし 飯田龍太
この句には、自分で何とかしたいのにという、
昔の私の想いがどこか投影されているような気がします。
雲に言わせると、そんなこと聞かれても、
こっちの方が聞きたいくらいだわさ。
しばらくはこのままで、わしゃ、身をまかせてみるよ・・・・。
そう、春の雲といっしょ。
そして、あの春の雲といっしょに、風にまかせて、
ふんわり、やんわり、ほっと落ち着いたところが、
どうも、自分の一番行きたかったところ。
半分パニックになって、血眼になって探しても、
決して見つかりはしなかったところ。
あの雲に想いのすべてを託したら、連れて行ってくれたところ。
そこが、ここ、いまの私、そう思います。
(シラー・シベリカ 2006.3.11)
ほとんど何の変哲もない、日々の暮らし。
その繰り返しの中で、
早春の花たちが織りなすさまざまな彩りにしても、
待ちに待ったうぐいす鳥の初音にしても、
吹き渡る風の、かすかに暖かみを帯びた音にしても、
明け方の西の空にぽっかり浮かんでいる月、
そして青白い峰々との絶妙なバランスにしても、
美しいものに思いがけず出会って、はっと驚いている自分がいます。
それを少しは感じることができるようになった、いまの私。
それが、あの雲の行方なのでした。
(プリムラ・ポリアンサ・クラウディア 2006.3.11)
雲の写真は、ありません。
明日の朝、時間がありましたら外に出て空を見上げて下さい。
いやになるくらいの雲が、おそらくご覧になれると思います・・・・。