折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

夏がゆく ~ もう秋分 ~

2007年09月23日 02時07分26秒 | 秋分
            □ グラミス・キャッスル(ER) ここにはまだ夏が。

◇ 今日は、午前中は別府まで車を走らせました。
  眩しい夏の日射し、秋分の前日とは思えないほど。

          
               □ 別府湾と国東半島

               
                      □ グラミス・キャッスル(ER)

◇ でも、確実に夏は往きます。
  そして、庭も草花も樹木も、確実に秋に包まれて来ます。

     

          
                    □ ヘリテージ(ER)

◇ 夕暮れに水遣りをしながら、いつものことのように歌を口ずさんでいました。
  私にはどこかしら秋を感じる歌です。
  30年以上前の堺正章さんの歌(テレビドラマ「時間ですよ」)。

          

         
                        □ トレニア


(una poesia di oggi)

              街の灯り          阿久悠

     そばにだれかいないと しずみそうなこの胸
     まるで潮が引いたあとの 暗い海のように

     ふれる肩のぬくもり 感じながらはなしを
     もっともっとできるならば 今はそれでいい

     息で曇る窓に書いた きみの名前指でたどり
     あとの言葉迷いながら そっと言った

     街の灯りちらちら あれはなにをささやく
     愛がひとつめばえそうな 胸がはずむときよ ♪

     好きな歌を耳のそばで きみのために低く歌い
     あまい涙さそいながら そして待った

     街の灯りちらちら あれはなにをささやく
     愛がひとつめばえそうな 胸がはずむときよ 

                   

◇ さしもの猛暑も、もうしょろしょろ往ってしまいます。
  往けば行ったで、一抹の寂しさもあるものです。
  おそらく10月でさえ、真夏日はあるかもしれません。
  「猛暑んなに暑くならないでよ」

          
                    □ ブーゲンビリア

◇ しかし、日本には四季があります。
  しかも、ちょうど昼と夜とが綱引き会う秋分の日を境に、
  私じゃなかった「秋」はそこかしこに入り込み、包み込んでしまうようです。

          
                        □ 藤袴

◇ それで、私は今夜は往く夏を惜しむジャパン、夏にお礼を言います。
  オレの御礼くらいでは、太平洋高気圧を回り込むように吹き込むモンスーンの
  熱風が折れたりはしないでしょうが…。

          
               □ レオナルド・ダ・ヴィンチ(AT/CL)

◇ 夏の歌の好きないくつかも、並べさせて下さい。
  それなりに感じるところがあるものばかりです。
  今日は、まだブーキャンもやってないのでこれから(午後10時)暴れます。
  後ほど、また続きを…と言ったところで、誰もわかんないのに…。



     蝶の舌ゼンマイに似る暑さかな     芥川龍之介

          



     露涼し夜と別るる花のさま        石井露月

     

          

               
                              □ 夕顔



     花あふひ咲けるかたへに傘ひらきいづこへゆかな雨降る午後は
                                     板宮清治

          



  夏と秋と行きかふ空の通ひ路はかたへ涼しき風や吹くらむ  凡河内躬恒(古今集)

     

          
                    □ 甘木りんどう



     夏山や一足づつに海見ゆる     小林一茶(享和句帖)

          
               □ サフィニア・ブーケ (台風で散々でした)



     ほととぎす鳴きつるかたを詠むればただありあけの月ぞ残れる                                     
                                 藤原実定(千載集)

         
                    □ ドレスアップ・ライム



ほととぎす鳴きつるあとにあきれたる後徳大寺のありあけの顔  四方赤良(南畝帖・狂歌)

           
                     □ ドレスアップ・ライム    



     昔思ふ草のいほりのよるの雨に涙な添へそ山ほととぎす                                                                            藤原俊成(新古今集)

          

         
          □ スカボロフェア(ER) 夏剪定がうまく行きました…が…。    



     馬追虫の鬚のそよろに来る秋はまなこを閉ぢて想ひ見るべし   
                                     長塚節

          
                    □ ゼフィランサス


◇ 馬追虫のスイッチョンを聴かなくなって、久しいです。

               
コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする