コカイン使用で出場停止処分を受けたユリ・バンゲルダー(オランダ)が、世界選手権(10月16日~24日・ロッテルダム)での復帰に向け14日、練習するクラブで記者会見をおこないました。
バンゲルダーは国際レベルへの復帰に強い自信をもっており、「私はファイター」などと語りました。オランダ体操連盟会長も「おかえり。これまでも自分自身とたたかって、勝ってきた、立派な選手」と復帰を手ばなしで歓迎するコメントを発表。
世界選手権に向け、9月にはイタリアの大会と、ベルギーのW杯ゲント大会に出場。昨年末から練習を再開したバンゲルダーは、軍隊を解雇(除隊っていうのか?)され、連盟のサポートもなく本来なら苦しい状況でしたが、自治体やロシア人コーチが支援。スポンサーも経済面でサポートし、つり輪だけではなく他種目も強化してきたということです。とはいえ、再発を警戒する連盟のきびしい監視下におかれています。
----------
これだけでは写真もなく不十分と考えましたので、地元メディアの記事をさがしてみました↓
・ロード・オブ・ザ・リングが帰ってきた(Sportwereld)
↑左がオランダ体操連盟会長のようです。バンゲルダーのポロシャツの胸のワッペンは、例の寛大なスポンサー。
・バンゲルダーに2つのチャンス(de Volkskrant)
↑選考会には出ていませんが、世界選手権代表には選ばれるそうです。またオランダは、ロンドン五輪(2012年)への出場を禁じるIOCにも働きかけるつもりらしいことが書かれています(おいおい)
↑ロシア人コーチとの練習風景(3月の映像)小ぎれいなジムです。
----------
復帰を歓迎する論調です。ロッテルダムではスタンディングオベーションででも迎えられそうな気がします。サミー・ソーサ(米・野球)のときもそうだったし。地元の英雄に、地元ファンはやさしい。