今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

日傘男の言い分

2013年07月27日 | 生活
ここ数年、夏は日傘を愛用し、”日傘男子”の先駆けとして新聞にも載った私であるが、
周囲を見渡しても、日傘をさす男は依然としてほとんどお目にかからない。
もったいない話だ。

私はなぜ帽子ではなく日傘なのか。
まず、日除けの帽子は頭が蒸れる。
そして髪が乱れる。
さらに、日除けの範囲が狭すぎる。
利点は手が塞がらないとう点だけ。
なので、まだ暑さが本格的でない初夏は帽子で済ませる。

暑さが本格的になると、上で示した様に帽子では対処しきれない。
そこで日傘である。
すなわち、頭部のみならず身体を直射日光から遮る”日陰”を持ち運ぶ。
もちろん、女性のように紫外線防御の意味もある(シミ・シワを防ぎたい)。
だが、一番の理由は、より快適にすごしたいためであり、
温熱効果のある赤外線を防御するためだ。

気象予報士として私は、東京と愛知で私設の気象観測(配信)をしており、
その観測項目に体感温度の指標がある。
体感温度指標も複数あり、気温に湿度を考慮した夏用のもの(熱指数)、風速を考慮した冬用のもの(風冷指数)がある。
そしてさら日射を考慮したものがある(THSW)。

たとえば今日の東京の気温が33℃の時、湿度が52%あるので、熱指数は37℃にもなる。
これが気温以上の”蒸し暑さ”を意味する。
でも、さらに直射日光を浴びると皮膚が受ける暑さ(THSW)は45℃を超える。
45℃と言えば、風呂でも熱くて入れない。

もちろん日傘の中の体感温度は、THSWではなく熱指数(湿度は防げない)。
周囲の男性が45℃の熱射ビームの直撃を受けている中、
それを防御している私の皮膚は悠然と37℃ですごしているのだ。
これはやめられない。