今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

マインドフルネスで歩行癖矯正

2015年11月07日 | 健康

全身が左利きの私は、右足をちゃんと動かせない(といっても見た目は普通)。

何しろ、自分の履いた靴を見ると、右の靴だけ、足を入れる口が左右にゆがんで拡がり、真後ろの踵部分に水平に凹みが入っている。
実際、足首の回転運動をしてみると、右足だけ内回りが円にならず、かくかくと四角形になってしまう。

つまり、左足だけで歩いて、右足はそれにくっついてくるだけでまともな動きができていなかったのだ。

靴の足を入れる口が拡がっているということは、歩行中に右足首が左右方向に無駄に動いているためだ。

だが、それは歩いている時にはまったく自覚できない(長時間歩行には支障なし)。
だから直しようがない。

そこで、マインドフルネス(システム3※)の「歩行瞑想」を応用した。

歩行瞑想とは、歩行中に着地足に意識をもっていき、左右の足の着地のたびに「左、右」と言語化することで、無駄な思考癖をやめさせるものだ。

また、マインドフルネスの瞑想法に「ボディスキャン」というのがあり、自分の身体の各部をスキャンするようにゆっくり意識する。

これらを組合せて、右足の着地期~支持期~蹴り出し期の間、
「かかと、つま先」と頭の中で言語化する(感覚を実感するたびに言語化するのであって、ただリズムを取るのではない)。

そうすると、着地期から蹴り出し期までの右足の感覚に集中できるようになり、
蹴り出し期に足首が外側に曲がることが感覚できるようになった。
そうなれば、逆に足首を曲がらないように感覚でコントロールできるようになる。
右靴の歪みはそう簡単には消えないので、今後もトレーニングをつづけていく。 

マインドフルネスの瞑想によって、身体感覚が敏感になり、より正しく実感できるようになる。これは礼法などの動作法の訓練に使える。
礼法の動作は、全身に意識を満たして(生気体)、指先からつま先までコントロール下におくものだ。 
普通だと、自分が全身に意識がいっているものと思い込んでいるだけで、実際にはたとえば足首などには意識がいかない。
それをマインドフルネスを応用して、ピンポイント的に部位の集中を可能にする。

通常の歩行中のほとんど無自覚な動作意識(システム1)と動作と無関係な思考(システム2)を停止して、
身体(システム0)との真性な出会いを実現する。
それがマインドフルネス(システム3)の役割だ。 

※システム1と2は既存の「二重過程モデル」。システム0システム3は心全体を表現するために私が追加した拡大モデル。