ここ数日、日本一暑い県の岐阜において、新興勢力の「揖斐川」が快進撃していた。
岐阜といえば、かつて日本一に輝いた「多治見」が、「揖斐川」や「八幡」の後塵を拝している状態をみて、いよいよ美濃の勢力図が変わるかと予感した。
だが、このレベルの変動に騒いでいた自分が小人の心根であったことに気付かされた。
かつての日本記録40.9℃を出した多治見にとって、38〜39℃台はウォーミングアップだったのだ。
多治見が本気を出すのは40℃台。
そう、今日の多治見は40.7℃。
もちろん本日の日本最高。
かつての日本記録に0.2℃足りないだけ。
どうやら多治見は、日々のトップ、あるいは県大会レベルには関心がなく、日本記録更新を狙っているようだ。
本日のように高気圧が日本の西側にあると、西風となるので、西側に山があるアメダス観測点が高温を出しやすくなる(乾燥フェーンによって)。
揖斐川は、西が伊吹山地なのでまず有利。
それに対して多治見は、その揖斐川の熱気がさらに西風に吹かれて東進し、濃尾平野を越えて、濃尾平野東縁の山地を超えた所にある。
すなわち、西側に山が1つの揖斐川より、山が2つの多治見の方が有利なのだ。
幸か不幸か、私は多治見に行かなくても、その気温を体験できる。
39℃を超えた名古屋にあるわが棲み家に西日の当る頃に帰ると、室内は40℃になっているからだ。
うれしくて涙が出る。