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今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

「東京」の気温は東京区部を代表していない

2018年07月16日 | お天気

アメダスの気温が話題になるので、ついでに一つ。

気象庁のお膝元であるアメダス「東京」は、東京区部の気温を代表しているとはいえない。
位置こそ、皇居の北の丸公園内にあるので都心といえるが、露場(設置場所)が周囲の森林による冷却効果を受けてしまう。
東京都心部が標準的に森に囲まれているならそれでもいいが、ご存知のようにほとんどアスファルトとビルに囲まれている。
該当するのは皇居のほかには明治神宮と新宿御苑くらい。

実際に今日の「東京」の最高気温は34.4℃。
一方区部でも都心から北西に離れた「練馬」は36.3℃。
2℃も違う。
あの「館林」の新・旧の露場でも差は1℃に満たないのに。
ちなみに練馬より都心に近いわが「本駒」(文京区)は36.8℃。
こちらの値の方が都心のビル街の人には納得してもらえそう。 

かようにアメダス「東京」は、東京区部の気温(自然環境としての気温ではなく、住民が肌で感じる気温)の代表値としては認め難いので、私は「東京」を参考にはせず、わが「本駒」か、公式記録としては「練馬」を採用することにしている。


猛暑は続く

2018年07月16日 | お天気

いったいこの暑さはいつまで続くのか。

地上天気図を見ると、太平洋高気圧から西に伸びた分派(小笠原高気圧)が日本の南から日本を覆っている典型的な”真夏”の気圧配置(クジラの尾型※)。
この高気圧が暖かい南風を供給すると同時に、雲を散らして一年で一番強い太陽光を地面に照射させている。

※クジラの尾型になると、高圧部が西に偏り、西風が発生するので、西側に山があるアメダス地点(揖斐川、多治見など)はフェーン現象が発生して高温を出しやすくなる。

高層天気図(500hPa、300hPa面)を見ると、この高圧部は大陸南部のチベット高気圧と合体してはいない。
両者の間の揚子江上空に低圧部があるためだ。
そのため、強固な高圧帯を形成してはいないので、小笠原高気圧も弱化する可能性はある。

では弱化するか。 

この安定を壊す要因となる、南方からの熱帯低気圧が今週後半に南西諸島に接近するものの、この高気圧に阻まれて、本州には影響しそうにない(へたな熱帯低気圧はかえって小笠原高気圧を強化してしまう)。
もう1つの破壊要因である、北方のオホーツク海高気圧(これが南に張り出すと東北日本を冷夏にする)も遠慮気味にオホーツク海に引っ込んでいる。

ということで熱帯低気圧が20日(金)あたりに沖縄県をかすめるだけで、この気圧配置は月末まで続きそうだ。

この期間中、通常の外出はお勧めしないが、大気が安定している(=上空に寒気が入ってこない)ので、
富士山など高い山(標高2000m以上)に行くには絶好の機会
私は来月初旬まで仕事の繁忙期なので行けない
かといっていつもなら図書館に行って仕事をするのだが、この暑さの中、外出する気になれないので、この連休は自宅にお篭り。