震災8年目の今日、私は明日の仕事のため、
18きっぷで6時間かけて帰名(名古屋に帰ること)の途についた。
帰宅したら、一昨日岐阜を震源とする地震(名古屋で震度3)があったので、
飾っていた円空彫りの不安定な仏像が倒れていた。
ここ数年、被災地との接点をまったくもっていない。
仕事が忙しくなり、遠出もままならないし。
これを”風化”というのだろう。
時間の法則だから致し方ない。
むしろ、被災地の地元では「忘れたい」という人たちもいる。
それでも、私にとって人生でもっともショックな出来事であったのは確か。
せめて今日3月11日くらいは、勝手ながら、あの日を思い出し、
被害に遭った方々に思いを馳せたい。
東日本大震災を題材にした本はたくさんあるが、
映画(自主映画的なドキュメンタリーではなく、商業ベースに乗った作品)は意外と少ない。
レンタルショップで借りられるのは、 津波被害では『遺体』、原発事故では『太陽の蓋』くらいか(原発事故の被害としては完全なフィクションだが『希望の国』)。
『遺体』は被災地以外の人に観てほしい(被災地の人は辛い過去が再現されてしまう)。
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東日本の太平洋沖では相変わらず地震が多いが(エネルギーは小さいので内陸への影響はほとんどなし)、
最近は南海トラフ内側(中央構造線の南側)の地震も多くなっているのが不気味だ。
「天災は忘れた頃にやってくる」という寺田寅彦の格言に頼って、
「忘れない」ことで次の天災を防ぎたい。