東京直撃の巨大台風ということで、大騒ぎで、いや満を持して迎えた台風19号。
結局、風速60mではなく、大雨による河川氾濫が主たる被害となった。
その理由は、南関東の西を区切る関東山地(多摩川、荒川、笛吹川、千曲川の水源) を中心とする山間部に大雨が集中したから。
→その後東北地方でも被害が広まった。
結局は、すごい雨台風だった。
同じ関東直撃でも、東京湾から房総半島を通過した15号と、こうも被害が異なる。
昨日はわが私設「本駒気象台」のリアルタイム観測画面を一日中にらめっこしていたが、結果は、最大瞬間風速が17m/sで、風速計が吹っ飛んだ前回の15号に及ばず、台風の進路から遠い愛知の職場の「日進気象台」の19.9m/sにも及ばなかった。
といっても今回は風向計が吹っ飛んだ(行方不明)。
これが唯一の我が家の被害。
正直言って、東京の内陸部は、おどされた割りに肩透かしをくらった感がある(しっかり準備した結果ともいえるが)。
関東各地に大雨特別警報が発令され、もう避難は手遅れで「命を守る」行動をするしかない、という事態とされたが、わが文京区は、ずっとレベル3の「避難準備情報」段階に留まり、しかも我が家の地域はその対象にすらなっていない(つまりは最強地域ってことか)。
それなのに、文京区から初めてもらったエリアメールは、内容が抽象的でエリア(たとえば避難所)に関する情報がなかった。
防災は最悪を想定して対処するものなので、危険を過大視することは間違ってはいないが、肩透かしが続くと、たとえば「東京は災害から守られている」などという神話が拡がってしまうおそれがある。
実際、東京の防災対策は潤沢な資金によって高いレベルに達しているが、それは関東大震災や幾度もの水害経験に基づいていることを忘れてはならない。