地震が起きる所は、頻度と規模の順で、①プレート境界、②活断層、そして③ひずみ集中帯。
プレート境界は、地球規模の定期的大活断層で、
いわゆる②の活断層は(プレート境界でない)内陸での地震の痕跡。
そしてひずみ集中帯は、過去の地震の跡(活断層)がないものの、
力学的エネルギーがたまって地震が起こりやすいといわれる所(GPS観測でしか判らない)。
鳥取のように、プレート上の地殻の定常的移動方向に抵抗する移動方向を示す地帯もそうだった。
私自身、太平洋側に住んでいることもあって、①②ばかりに注目して、③はほとんど無視していた。
なにしろ、①②に③を合わせると、日本のほとんどの地域が埋ってしまい、どこに注意していいかわからなくなる。
さらに、地震の痕跡(断層)がない③は震源域を予想できない
(実際、スマホアプリ「見える地震」によると、本震とその後の余震の震源地が地域内にばらけている)。
でもこうやって地震は起きた。
虚を突かれたのは私だけではなかったのでは…
震度6弱で死者がでなかったのが幸いだ(5年前の東京では震度5強で死者3名)。
今年は、地震に対する定型的思考が改めさせられる。
熊本地震では、本震の後に第二の本震がおき、多数の死者を出した。
すなわち、本震の後の余震は本震より1ランク以上小さいというこれまでの常識が破られた。
なので、鳥取も今後の地震にはくれぐれも油断しないでほしい。