6日の小田急線内での不特定・大量の殺意をもった刃傷沙汰は、心肝寒からしめる事件だ。
しかもわれわれ一般乗客は防御できる物を持ち合わせていない。
この手の事件は、数年に一度起きている→刃渡り30cmのナタを持っている男と対峙したら
また私自身が、2015年に新幹線車内での放火事件に遭遇した→新幹線放火事件に遭遇
そこで、それらを総合して、今回の対策を考えてみたい。
そうするのは、冷静な時にシステム2できちんと考えて、頭に入れておき、いざという時、システム1で反射的に行動できるようにしておくためだ。
われわれの携行品では対処できないので、そこに在る物を活用しよう。
消火器である。
消火器は、電車内はもちろん、集合住宅の廊下にもある(都内区部なら街角にもある)。
消火器を相手の顔めがけて噴霧する。
相手の目と呼吸を機能不全にするのだ。
また低温なので、運動能力も阻害する。
それが離れた(安全な)距離でできるからいい。
公共機関にある消火器は中型なので、それなりの噴霧量(時間)があり、効果を期待できる。
その間に他の人たちを避難させ、またできたら別の場所から次の消火器を持ってこさせる。
消火器は頑丈な金属製なので、噴霧が終っても、刃物からの防御、あるいは反撃に使える(刃物男に反撃は控えるべき)。
ということなので、公共機関では消火器の場所を確認し、使い方も理解しておこう。
使い方は簡単で、①刺さっている安全弁を抜き、②片手でホースを相手に向けて、③他の手でレバーを上下に握って噴霧する(すなわち両手を使う)。
今回の犯人は、車内の放火も画策していようなので、まさに消火器での対応がベスト。
私が遭遇した新幹線放火事件でも、ガソリンでの火災を運転手が消火器で鎮火させた。