今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

サーキュレーターの電磁波

2012年02月08日 | 計測

電磁波計の電池交換をしたついでに、久々に室内の電磁波(磁場)を測定した。
冬になって初めてだ。
そしたら、なんでもない卓上で、0.3-0.4μTに達した。
0.2μT以上は要注意といわれているので驚いた。

普通、電磁波は、電化製品のモーター部分やコンセントに近づくと高くなる。
だから卓上のパソコンやモニターに近づけると数値はあがるが、
それらの本体に接触するほどに近づいてやっと上がるので、通常は気にする必要はない。

なので、パソコンなどから数10cm離れた卓上であの値は解せない。
電磁波計をあちこち移動させて、その源がやっとわかった。
卓の向うの床に置いてあるサーキュレーターだ。
これ、エアコンの暖気を室内で鉛直循環させるために冬は必須(夏は不要)なので、
ずっと部屋にいる時はつけっぱなしでいる。

そのサーキュレーターに電磁波計を近づけると、一挙に数値が高まり、10μT(測定限界)に達する。
つまり針が振り切れる。

電磁波は源が強くても距離をとればどんどん低くなるのだが、
サーキュレーターから卓をはさんで1m以上離れた自分の座る場所で0.2μT。
腕を伸ばした卓上で0.4μTになっている。
つまり、この冬、私は室内でずっとこの値の電磁波を浴び続けていたのだ。

これは自分の身辺にある電気製品の中で最も強い電磁波を私に与えている。
同様に高いのは電気カミソリだが、これは毎日1分ほどの短時間。

さっそく、サーキュレーターをオフにした。
だが、そうなるとアエコンの暖気が床に降りてこない。
エアコンは動いているのに、。自分が座っている場所はどんどん気温が下がる(天井と床の双方の気温を測定している)。
どうしたらいいんだ。

実は自分が使っている卓は電気こたつの上面なので、電気こたつにしてみようか。
ためしに電気こたつのスイッチを入れてみた
(いいかえると冬場でも電気こたつは使わなかった)。
すると途端に卓上の電磁波計の針が振り切れた(10μT以上)!
もちろん卓の真下にこたつの発熱部分があるからだ。
こたつの前の自分の居場所は0.3μT。
これなら、サーキュレーターの方がましということがわかる。

以上、脅かしすぎた文章になったが、これらの電磁波で健康被害にあった証拠はない。
電気こたつを何十年も使っている人たちが周囲にたくさんいるでしょう。
といっても計測オタクの私としては、電磁波計のスイッチを入れ,針が動くのを見ると、平静ではいられなくなる。

さて解決策だが、
不確かな電磁波を過剰に怖がって、寒さに耐えるのもばからしい。
サーキュレーターを自分の居場所からもっと離して使うことにした。
どのくらい離せば(心理的に)安心できるかは、計測値で判断できる。
2mほど離すと、卓上で0.08μTに下がった。
これで安心。


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7 コメント

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Unknown (山根)
2012-02-11 22:57:57
tapaeさん、サーキュレーターには私も驚きました。でも電源を切ると0になります。それに対し、ウチの電子レンジはコンセントに差しているだけで、本体正面から1cmに近づくと10ミリガウス以上になります(側面は2ミリガウス程度)。もっとも20cm離れれば正面でも1ミリガウス以下になりますが。
このように電磁波計を持って家の中を歩き回ると、意外な発見があります。
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Unknown (tapae)
2012-02-11 14:27:23
ああいえいえ、私も電磁波の被害については
存じ上げております。
モデムを作ってる会社にいたこともありますしね。
ああいった機械はちゃんと電磁波調べて、
基準以上出ていると発売できませんから、
シールドしたりするですよ。

でもサーキュレーターは?そんなに電磁波が出るとは、
ちょっと驚きましたし、本当かなあ?と懐疑的になりました。
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Unknown (山根)
2012-02-11 09:05:33
ネットの噂はスルーしましょう。量で評価すべき問題を有/無に置き換えた誤謬を犯しています。計測値なしの論議は有害無意味です(電磁波や紫外線についても同じ)。
ある物への放射線量の測定は、バックグラウンド(この場合は現在の空気中の線量)を合せた総量になるので、バックグラウンドからの増分がその物があらたに出している放射線量です。増分が0なら放射線を出していないということです。ただ空気中の放射線量が多い所の屋外だと、何を測っているのかわからなくなるでしょうね。
もっとも工場内はそういう放射線量ではないと思います。
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ありがとうございます (ひよこ)
2012-02-11 00:24:40
お返事ありがとうございます。

早速ネットで表を見てみました。放射線も電磁波の一つということなんですね。とてもためになりました。
昨年山根さんの記事を読んでから、電磁波の方が身近で怖いなと思っていました。思わず家のタコ足配線を見直してしまいました(^^;)

また、電磁波が出ていても線量が上がるほどではないんですね。こちらも参考になりました。

話がそれてしまうのですが、最近もう1つ疑問に感じていることがあります。
ネットの噂で、放射線量が高い地域で作られたものから少し高い放射線量が出ているというものがありました。
工場等で抜き取り検査をしている会社もありましたが、線量が高い場所で計測したらバックグラウンドの数値が高いので関東の平常値より製品の数値が高くなってしまうと思うんです。その製品を数値が低い地域に持ち出して測りなおすとどうなるんだろうというのが私の疑問です。(説明が下手ですみません(>_<))
数値はそのままなんでしょうか。それとも持ち出したバックグラウンド値程度に下がるんでしょうか。

また万が一そういうことがあったとして、少し線量が高い物が部屋に置いてあると、部屋全体の数値が上がってしまうのでしょうか。

ネットの噂にまどわされない知識がほしいです。


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電磁波と放射線 (山根)
2012-02-10 19:44:14
まずひよこさんに対して。
とても意味のある質問です。
ネットか何かで電磁波の種類を網羅した表をごらんください。可視光より波長の短い方向で、紫外線、X線、γ線とならんでいます。X線が出てきた時点でおわかりと思いますが、γ線は線量計で測定される放射線そのものです。すなわち、一般に言う”電磁波”と”放射線”の違いは周波数の違いにすぎないことになります(あるいは注目したい物理的性質によって使い分けている)。
ただ慣用的に「放射線」はX線以上の短波長をさし、「電磁波」はマイクロ波より長波長に使われています。
だからでしょうか、電磁波も放射線もともに危険が懸念されるのは”発がん”です(紫外線の場合は皮膚がん)。

ちなみに稼働中のサーキュレーターに向かって線量計をかざしても値は増えません。動かしている電気の周波数が”電磁波”レベルで低いからです。

電磁波の害について論じているものは、放射線のものとくらべるとあやしげなものが多いです。
ただ、電磁波に囲まれた生活をエスカレートしていくことに不安をもつのはおかしくないと思います。

ひよこさんのように、人は、電磁波は日常すぎて怖くないのに、それを”放射線”と言い換えた途端に怖くなるようです。

つぎにtapaeさん、私の記事の”電磁波”を”放射線”に置き換えてみてください(実は記事に秘めた本意はそれにあります)。
放射線について騒ぐのはわかるけど、電磁波で大騒ぎをしている私に、「いちいち怖がっていてはやっていけない」と感じられたようです。

人は実体ではなく、その名称に反応しているようです。
私が計測にこだわるのは、あくまで量(実体)に対して反応したいからです。
放射線ついてとまったく同様に、私は電磁波ついてもきちんと計測して安心したいのです(太陽からの紫外線についてもきちんと計測しています)。
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Unknown (tapae)
2012-02-10 13:46:56
サーキュレーターが駄目なら扇風機を使えばよいのでは?

というかモーターでプロペラまわしてるだけなのにそれでは
他のいかなる家電もたいがい大変なことになりそうです、
シールドでもしない限り。
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素朴な疑問です (ひよこ)
2012-02-09 23:31:32
昨年、放射線のことでコメントさせていただいた宇都宮在住のひよこです。
山根さんのブログの1ファンとして、あれから時々お邪魔させていただいています(*^_^*)

ちょうど疑問に思っていたことが書かれていたのでご意見を聞けたらと思い書き込みさせていただきました。

パソコンやTVからは微量の放射線が出ているという話を聞いたことがあるのですが、それは電磁波のことなのでしょうか? また、実際電源を入れると室内の放射線量は上がるんでしょうか?

健康に影響がないレベルであることは想像できるんですが、いろんな噂が飛び交っているので事実はどうなんだろうと思っています。


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