名古屋宅内の壁面をサーモグラフィ画面で覗いてみたら、温度分布がまだら模様になっている(写真:左下の赤い(最高温)部分は窓、斜めの暗い線(最低温)から上が天井、その間が壁面)。
まだらの濃い部分は低温部(18.2℃)で、薄い部分と約1℃の温度差がある。
この壁面の外側は建物の外壁だ(私の部屋は、アパートの端)。
濃い部分を叩くと硬い音がし、薄い部分は大きく響く。
硬い部分は高密度のコンクリに相当し、薄い部分は低密度の断熱材部分なのだろう(まだらの濃淡が逆だと、壁内の構造が理解しやすいのだが…)。
同様にベランダに面した内壁もまだら模様になった。
一方、隣室との間の内壁はこのような強いまだらにはならない。
つまり外壁に面した室内の壁は断熱材が使えない部分が混在するため、その分、外気の温度が壁に伝導するのだ。
ちなみに、測定時の外気温は3℃。
室内はもちろんエアコンで暖房中(エアコンはこの写真の右外にある)で、私が座っている空間(この平面の下)の室温は17.0℃なので濃い部分の温度に近い。
集合住宅の両端の部屋は、間の部屋よりも外気の影響を受けることが確認された。
たぶん夏は、逆の温度分布のまだらになるんだろう。