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夢みる惑星 1~4 佐藤史生
このブログではマンガ本の紹介はしないようにしているのだが、本書についてはあえて紹介しておきたい。上橋菜穂子が自分に影響を与えた本として紹介していた本「夢みる惑星」全4巻である。少女マンガでも名作と言われるものは結構知っているし読んでいるつもりだったが、この作品の存在はこれまで知らなかった。入手しようと思ったが、「絶版」「品切れ」とのことで、ネット通販でも購入できず、やむを得ずネットオークションで「初版本」を購入した。読んでみると、確かに上橋の小説(たとえば「獣の奏走」)と世界観が非常に良く似ていて、上橋が影響を受けたということが良くわかる。本書を読むと、日本のマンガの奥深さが再認識され、世界中で注目されていることも十分納得できる。このような名作でさえ絶版や品切れで入手が困難となり、顧みられないほどの奥深さなのだ。本書に触発されて名作「獣の‥」が誕生したのだとすれば、名作中の名作「ポーの一族」「トーマの心臓」などを文章のうまい人がノベライズしたら、それこそ「ハリー・ポッター」以上の傑作ができあがるのではないかと思われる。(「夢みる惑星」佐藤史生、小学館)
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